妊活
妊娠検査薬の使い方を教えて!使うタイミングはいつごろ?
2021年4月27日
妊娠しているかどうかが尿でわかるのはなぜ?
市販の妊娠検査薬は、尿に含まれる「ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)」の量を測って妊娠しているかどうかをチェックしています。ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとは、胎盤によって生成される妊娠ホルモンの一種で、胚(はい)が子宮に着床するとすぐに血流や尿内に排出されます。
妊娠検査薬を使うベストなタイミングは?
市販の妊娠検査薬は、生理開始予定日の1週間後から使うことができます。この時期を過ぎてから使うと、ほぼ正確に妊娠しているかどうかを判定してくれます。
ただ、排卵時期がいつもより遅れていたりすると、この時期を過ぎていても正しく判定してくれないことがあります。もし、妊娠している可能性が高いと思うときは、数日後にもう一度検査してみることをおすすめします。
生理不順の場合、いつ使えばいいの?
生理(月経)不順で妊娠検査薬を使うタイミングがわからない場合は、前回の生理(月経)がきた日から40~45日を目安に検査してみましょう。また、妊娠した可能性がある性行為をした日がおおよそでもわかれば、その日から3週間以上経った頃に使ってみてもよいでしょう。
妊娠検査薬はどうやって使うの?
市販されている妊娠検査薬は、検査薬の部分に尿をかけ、平らな場所に置いて1分程度待つことで結果がわかります。使うときは、検査薬の部分に尿に当たるように検査用スティックを数秒間持つか、コップに排尿して検査用スティックを入れましょう。
また、検査の正確性を上げるために、以下のことに気をつけましょう。
・検査前にあまりたくさんの水分を摂らない(hCGの値を薄めてしまう可能性があるため)
・使用期限を過ぎたものは使わない
・箱に記載された手順どおりに使う
どのくらいの時間を置くのか、妊娠しているかどうかはどうやってわかるのかなど、詳しい使い方は、説明書に書いてあります。よく読んでから使いましょう。
検査はどれくらい正確なの?
いつ検査を行うかによって結果の正確性は多少変わりますが、体が検査薬が正確に検知するのに十分なhCGを分泌しているタイミング、つまり生理(月経)開始予定日まで待ってから使うと、ほぼ確実に正確な判定を得ることができます。
生理(月経)予定日から日数が経てば経つほど、十分な量のhCGが体内に排出されている確率が上がり、検査の正確性もより高くなります。
検査結果がよくわからない・・・どうしたらいい?
検査薬を使っても、結果を読み取るのに苦労している女性は多いようです。検査結果があいまいな場合は、妊娠しているかどうかをはっきり知るために医療機関を受診しましょう。超音波検査や、血液検査をすれば、妊娠しているかどうかがわかります(はっきりとした診断結果を出すためには時間が必要な場合もあります)。
ただし、市販検査薬を使用した後は、妊娠の過程が正常であるかどうか確かめるためにも、はっきりした結果が出ているかどうかに関係なく、医療機関で検査を受けましょう。
最初の検査では陽性だったのに、次は陰性になった場合は?
はじめの結果は陽性だったのに、次に検査をしたら陰性と出た場合、どのようなことが考えられるのでしょうか。
最も考えられるのは流産です。明らかな性器出血や腹痛がなくても、流産の可能性はあります。
また、化学流産(妊娠反応が陽性になっても、超音波で胎嚢が確認できず、そのまま流産となってしまう現象)が起こることもあります。これはごく初期に起きるため、気づかずに生理(月経)のときのような出血が続き、いつの間にか流産していたということもあり得ます。
いずれにしても、妊娠検査薬を複数回使って検査結果にばらつきが出た場合、最善の選択としておすすめできるのは、医師の診察を受けることです。
おわりに:より正確な答えを知りたいときは医療機関で検査を
市販の妊娠検査薬を使うと、妊娠しているかどうかを簡単に結果を確かめることができます。検査薬の説明書どおりに使えば、かなり正確な結果を得ることができます。とはいえ、より正確な診断を得るには病院での検査が欠かせません。妊娠検査薬の結果がどちらであっても、気になる場合は医療機関で血液検査などを受けるようにしてください。