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子作りや妊活の不安要素をどうやって解決すればいい?

2021年1月6日

子作りの不安要素になりやすいのはどんなもの?

妊娠に影響を与える要因には以下があります。

年齢

年齢が上がるにつれて妊娠しにくくなり、高齢での出産は、異所性妊娠(日本では子宮外妊娠と呼ばれることが多い)、流産、死産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病および先天性欠損の子供が生まれる可能性が高くなります。
基本的には、若いうちに子作り・妊活を始めるほうが、妊娠しやすく、出産のリスクも低いといえます。

ただ、年齢だけで「妊娠できない」と判断できるわけではありません。
パートナーや医師と協力しながら不妊治療にとりくむことで妊娠・出産できることもあります。

経済的な面で考えれば、一般的に年齢が高くなるにつれて安定していくので、赤ちゃんを迎え入れる準備は若い頃よりも整っているといえるかもしれません。

喫煙

喫煙は女性不妊の要因です。また、喫煙は精子の数を減らす要因になると考えられていることから、男性の不妊にも影響します。子作り・妊活にとりくむときは、夫婦で禁煙を始めましょう。

体重

肥満は排卵機能の異常の原因になる可能性があるといわれています。
これはインスリン抵抗性の上昇などを通じてアンドロゲン(男性ホルモン)の作用が女性の体内で高まってしまうことによるものと考えられています。

一方で痩せすぎで排卵が止まる可能性もあります。痩せすぎている状態では妊娠することは危ないと判断した脳のシグナルによって排卵機能が抑え込まれることが原因ではないかと考えれています。

子作り・妊活にとりくむときは、担当医と相談しながら適正体重を保つようにしましょう。

病気

子宮内膜症、多囊胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮筋腫および過去の外科手術または瘢痕による子宮異常といった症状は妊娠の可能性を下げる要因になります。

これ以外の病気を患っている場合も、妊娠に良くない影響を与えていることもあります。子作り・妊活を始めようとするときは、自分の病気に関して医師に相談してみることをおすすめします。

自己免疫不全

紅斑性狼瘡(エリテマトーデス)や関節リウマチ等の症状は妊娠のしやすさに影響を与えるといわれています。

性感染症

性感染症がきちんと治療されていないと、骨盤内炎症性疾患(PID)になる可能性があります
。PIDによって卵管、子宮および周辺組織に深い傷ができることもあり、最悪の場合は妊娠できなくなってしまうこともあります。普段から産婦人科で検診を受けることが大事ですが、子作り・妊活を始めるタイミングで性感染症の検査をしておきましょう。

摂食障害

過食症や拒食症は女性の内分泌系(生殖ホルモンや成長ホルモンをつくる組織)に影響を与え、排卵を妨害します。
この影響で月経周期が不規則になったり、卵子の質が低下したり、卵巣障害になったりする可能性があります。

過度の運動

激しい運動は妊娠のしやすさに影響を与えるといわれています。
これは体重が急激に減少することで排卵機能が障害されることによるもので、アスリートに多いとされます。

一方で、適度な運動を定期的に行うことで妊娠の可能性がわずかに高くなることも報告されています。運動の習慣がある人は、医師に相談して適切な運動量をアドバイスしてもらいましょう。

子作り、妊活を始める前に医師に確認しておいたほうがいいものは?

子作り・妊活を開始する前に、医師に妊娠を希望していることを伝え、健康上の問題について相談し、以下のことを確認しておきましょう。 妊娠歴 過去の妊娠で多胎妊娠の流産、早産、合併症があった場合はそのことを医師に伝え、予防法などについて相談しましょう。 家族の病歴 自分自身とパートナー両方の家族の病歴を調べ、ダウン症やテイ・サックス病、鎌状赤血球貧血、サラセミア、血友病、囊胞性線維症、筋ジストロフィーまたは脆弱X症候群といった遺伝病または染色体疾患の病歴があるかどうかを確認し医師に相談しましょう。 健康状態 基本的な健康状態のチェックを始め、高血圧や性感染症、子宮ポリープや子宮筋腫、囊胞または腫瘍、子宮内膜症、骨盤内炎症性疾患、再発性尿路感染症などの病気の検査をしてもらいましょう。 歯の病気 妊娠すると歯の病気にかかりやすくなります。妊娠前に歯科医を受診し歯の検査や治療を終えておくと、妊娠中に歯の病気を発症する可能性を減らすことができます。 食事 妊娠中だけでなく妊娠する前も健康的な食生活を心がける必要があります。どのような食事にしたらいいか、医師に相談しましょう。 体重 自分の体が痩せすぎていないか、太りすぎていないかをチェックしてもらいましょう。

子作り・妊活と仕事の不安

厚生労働省によれば、現在赤ちゃんの約20人に1人は不妊治療を経て出生しており、何らかの不妊治療を受けているカップルは5.5組に1組という高い割合を占めています。晩婚化などの影響で不妊に悩むカップルも多くなってきており、不妊治療はもはや特別なものではありません。

しかし、不妊治療は性周期に合わせた通院が必要な上に、人気の不妊クリニックは待ち時間も多く通院が半日~一日ががりになることも少なくありません。また、不妊治療は精神的な負担も大きく、そんな中で仕事と両立するのが困難となって退職を余儀なくされたり、不妊治療自体を諦めてしまう人もいます。

厚生労働省からは「仕事と不妊治療の両立支援のために」というリーフレットが発行されており、様々な助成や相談先などが紹介されています。また、医師から勤務先に不妊治療を行っていることを知らせて配慮を要請するよう「不妊治療連絡カード」というものも掲載されており、自分でダウンドーロもできます。
不妊治療と仕事の両立に困ったときはこれらの制度を上手く利用していきましょう。

おわりに:子作り・妊活の前に健康状態を整えよう

妊娠に影響を与える要因を知ると、子作りがすこし不安になるかもしれません。
でも、たとえいくつか不安な要因があったとしても、医師と相談しながら夫婦の健康状態を整えていけば、妊娠しやすい体を作っていくことができる可能性があります。
必要に応じて医師と相談しながら、妊娠しやすい環境を整えていきましょう。

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