出産
子供の胃腸風邪、どんな食べ物を与えればいい? おすすめレシピもご紹介
2019年5月1日
子供の胃腸風邪にはどんな食べ物がおすすめ?
急激な気温の変化や風邪などによって食べ物を消化・吸収する力が低下した結果、腸内環境が乱れて下痢や嘔吐をすることがあります。このようなときは、胃腸に負担をかける食物繊維の多い野菜や海藻類、油っぽいものなどは控え、消化しやすい食べ物(お粥・うどん・白身魚・鶏ささみ・豆腐など)を食べさせてあげましょう。また、果物の中でも、リンゴは下痢を抑える働きがありますが、それ以外のものは控えてください。
食事のポイントは?
食事中はゆっくりよく噛んで食べるよう促します。また、冷たいものを一気に飲ませないようにしましょう。
もし吐き気がある様子をみせているなら無理に食べさせず、リンゴ果汁、番茶、麦茶、ウーロン茶、スポーツ飲料といった水分を少しずつ与えてください。油っぽいものや酸味の強い柑橘類は、吐き気を誘うので控えましょう。また、ひどい下痢や嘔吐が頻繁にみられるときは絶食にしてください。
なお、下痢や嘔吐が続くと体内の水分が急激に失われるため、脱水症状に注意が必要です。症状がひどい場合には点滴治療を行なう必要がありますので、皮膚やくちびる、舌の乾燥、皮膚の弾力性が低下しているといった症状がみられたら病院に連れて行ってください。
食欲がないときは、水分補給だけ行ないます。食欲が出てきたら、温かくて栄養があり、前述したような消化に良いものを用意してあげましょう。子供にとって食べやすい、りんごのすりおろしやバナナ、ヨーグルトなどがおすすめです。
胃腸風邪の赤ちゃんにミルクをあげても大丈夫?
赤ちゃんが胃腸風邪を引いたときには、いつも通りに母乳やミルクをあげてもかまいません。かつては母乳の量を減らしたり、ミルクを薄めに作ってあげたりする、といったことが言われていましたが、下痢をしていても普段と食欲が変わらなければ、母乳やミルクを制限する必要はありません。脱水予防のためにも、赤ちゃんが欲しがるだけ母乳やミルクを飲ませることは大切です。
ただし、母乳を飲んでいると思っていても、実際には大した量を飲んでおらず、脱水が進むこともあります。下痢が激しいときや症状が長引くとき、脱水の症状がみられたら医師に相談しましょう。
子供の胃腸風邪におすすめのレシピを教えて!
胃腸風邪を引いている乳幼児向けのレシピと、小学生以降の子供向けのレシピをご紹介します。
やわらかにゅうめん(乳幼児向け)
材料
- そうめん(乾麺) 25g
- 人参 10g
- キャベツ 15g
- 白身魚 15g
- だし汁 3/4カップ
- しょうゆ 少々
- 水溶き片栗粉 小さじ1/2
作り方
- そうめんは小さく折って短くし、やわらかくゆでて水洗いする。
- 解凍した白身魚を5mm角に切る。人参とキャベツは粗みじんに切る。
- 鍋にだし汁、人参を入れて煮立て、キャベツを加えてやわらかくなるまで煮る。 白身魚を加えて煮立ったら、そうめんを入れて煮て、しょうゆで調味し、水溶き片栗粉でとろみを付ける。
あんかけ卵とじうどん 4人分(小学生以降向け)
材料
- ゆでうどん 4玉
- 卵 2個
- みつば 8本
- しょうが 1かけ
- 水 6カップ
A
- 粉末だし 小さじ2
- うす口しょうゆ 大さじ4
- みりん 大さじ2
B
- 片栗粉 大さじ4
- 水 大さじ6
作り方
- 卵を溶き、みつばは3cm長さに切り、しょうがは皮をむいてすりおろす。
- 鍋に湯を沸かし、Aを煮立て、Bの水溶き片栗粉を混ぜながら加えてとろみを付ける。
- ②に①の溶き卵を加えて手早く混ぜる。
- うどんをゆでて水気をきったら器に入れ、③の汁を注ぐ。①のみつばとおろししょうがを添える。
おわりに:胃腸風邪のときは、お腹にやさしい食べ物で胃腸を回復させよう
子供が胃腸風邪を引いて下痢や嘔吐をしているときには、お腹にやさしい食べ物を選んで、胃腸に刺激を与えないようにすることが大事です。定期的に水分補給を行ない、脱水にも気を付けてあげましょう。
一方、赤ちゃんでは普段通りに母乳やミルクをあげて問題ありません。脱水に気を付けることはもちろん、必要に応じて医療機関を受診し、医師に指示された適切な方法で回復を待ちましょう。