出産
おしるしがきたら最初にすべきことは?量が多い・臭いがする場合は?
2019年12月9日
おしるしってどんなもの?
おしるしとは、出産が近くなると子宮頸管から排出される血液粘液のことです。
子宮予定日前後になると、子宮の収縮によりお腹の張りが頻繁に起こるため、卵膜と子宮壁がずれ、一部が剥がれる時に出血を伴います。その血液と子宮頸部の粘液が混ざり合い体外に排出されたものをおしるしというのです。
出産が近いことを知らせるサインは一般的に、おしるし、前期破水、陣痛の3つがあります。
これらのサインは、いずれかのサインから始まる場合、複数が同時に起こる場合など、起こる順番は人により異なりますが、「おしるし」がきたときは「出産の準備が最終段階に入った」ことを伝える大切なサインです。お産入院の準備や不足がないかのチェックをして、心の準備をしておくようにしましょう。
そして、おしるしの特徴のひとつに「粘り気」がありますが、色は薄いピンク、褐色、茶色、鮮血色など人により異なります。
ただし、量は下着に少し付着する程度とあまり多くない場合がほとんどのため、月経時やそれ以上の出血がある場合はおしるしではなく病気などの問題が隠れている可能性があります。すぐに病院で診てもらいましょう。
なお、おしるしの排出時には痛みは伴わないため、もし痛みがある場合は前駆陣痛と呼ばれる陣痛の前触れである可能性があります。
おしるしがきたら、最初に何をすればいい?
おしるしがきても、その後すぐに出産というわけではなく、2~3日後に出産に至る場合が一般的となります。
そのためおしるしがきても慌てずに、落ち着くようにしてください。下着を汚さないように生理用ナプキンを当てて対処し、いつ陣痛や破水がきても大丈夫なように、あまり動きすぎないようにしましょう。
基本的にはおしるしがきても、陣痛や破水がない限りはすぐに病院に行く必要はありません。ただし、出血が頻繁にあったり、痛みを伴う場合は、病院に連絡してください。
おしるしの量が多かったり、臭いがするときは?
おしるしがきてもいつ陣痛が始まるかはわからないため、体調や出血量に問題がない場合はあまり動きすぎずに安静にしていましょう。もし妊婦健診がある場合は、おしるしが始まった日時や量、色などを医師に報告してください。
また、以下のような症状がある場合は自己判断せず医師に相談しましょう。
- おしるしの量が極端に多い
- おしるしの臭いが強い
- 出血が月経時と同じくらい長く続く
- おしるしの前後に腹痛やお腹の張りが強くなるまたは持続する
- 粘液に大きな塊が混じったものがある
破水や陣痛が起こったときは?
破水や陣痛が起きた場合は、産院に連絡をとり指示を仰いでください。
特に破水を放置しておくと感染症や、胎児に危険が及ぶ恐れがあるため注意が必要です。
陣痛は経産婦の方が比較的早く進む傾向があるといわれていますが、初産でも進み具合は人により異なるため、痛みの波の間隔を計っておくようにしましょう。
おわりに:出血量が多い場合は注意が必要
おしるしがきてもその後すぐに出産というわけではないため、まずは汚れや細菌汚染を防ぐために生理用ナプキンを当てましょう。おしるしの色は人により異なりますが、量は基本的に少ないことが多いため、月経時やそれ以上の出血がある場合はおしるし以外の問題がある可能性があります。その場合はすぐに産院に診てもらいましょう。