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薄毛の原因にはどんなものがある?男女で違うの?

2022年3月16日

薄毛の原因を知るために、まずは自分の薄毛のタイプを知ろう!

薄毛には以下のようにさまざまな種類があり、それぞれで原因が異なります。なかでも、日本ではAGAに悩む方が1000万人以上いるといわれています。

AGA

AGA(男性型脱毛症)は、30~40歳代から起こる薄毛です。頭頂部や前頭部から頭頂部が薄毛になるもの、またM字部分が薄くなるものなどさまざまなタイプがあります。
早い人では思春期を過ぎた頃から進行していく人もいるため、気になってきた段階で対策していくことをおすすめします。

FAGA

FAGAは「女性男性型脱毛症」と呼ばれるものであり、女性に見られる薄毛です。かつては男性のAGAが女性に発症したものと考えられていましたが、現在ではAGAとは発症原因や症状などに違いがあることがわかっています。
多くは40~50歳頃に発症し、前頭部や頭頂部の一部が薄くなって頭髪のボリュームが少なくなるのが特徴です。頭皮の一部に完全な脱毛が生じるわけではありませんが、徐々に頭髪全体が薄くなります。

円形脱毛症

円形脱毛症の特徴は髪の毛の一部が突然、円形型や楕円形に抜けることです。一部だけでなく、二箇所以上が抜け落ちて抜け毛部分が拡大することもあります。

脂漏性脱毛症

頭皮全体で皮脂の過剰分泌が起こり、湿り気のあるフケやカサブタが出てくるのが特徴です。真菌のひとつであるマラセチア菌の増殖によって引き起こされ、皮脂をエサに増殖を繰り返し、かゆみやフケの原因となります。症状が進行すると、毛穴の詰まりから毛根部分に炎症を引き起こし、脱毛へとつながります。

ひこう性脱毛症

ひこう性脱毛症は脂漏性脱毛症と同様、フケが大量発生することで起こります。どちらの脱毛症もフケによって毛穴が詰まることで、結果的に新しい髪の毛が育たなくなります。
脂漏性脱毛症と異なる点は、脂漏性脱毛症が湿り気のあるフケが出るのに対し、ひこう性脱毛症は、乾燥した頭皮から大量のフケが出てくることが特徴です。

機械性(牽引性・圧迫性)脱毛症

機械性脱毛症は、髪の毛に物理的な圧力が加わることで起こる脱毛症です。ポニーテールのように長時間髪の毛を引っ張られたり、帽子やヘルメットを被り続けたりすることで、同じ部分にだけ圧力が加わり薄毛につながります。

抜毛症

自分の髪の毛を自ら引き抜いてしまうのが特徴です。精神的不安などのストレスが原因で、女性や子供に多いといわれています。長期間繰り返すと、抜いた部分から新しい髪の毛が生えなくなっていきます。

男性の薄毛の4つの原因

男性の薄毛の原因は以下の4つに大きくわけられ、これら4つが複雑に絡み合い、薄毛へと繋がります。

男性ホルモン

AGAの最も大きな原因といわれているのが、男性ホルモン(テストステロン)です。テストステロンは「5αリダクターゼ」という毛包の細胞質にある酵素によって、毛根の毛母細胞で「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンに変わります。このDHTは、新しい髪の毛をつくるもとである毛母細胞を萎縮させることで、髪の毛の成長を妨げます。

遺伝

AGAは、遺伝的要素が関係していると考えられていて、親からの遺伝で脱毛に関わっている5αリダクターゼが生まれつき多い人の場合、薄毛や抜け毛を起こしやすくなるといわれてます。遺伝子検査によって自分の体質を知り、自身の5αリダクターゼの量を診断することができますが、薄毛になりやすい体質が遺伝したからといって必ず薄毛になるわけではありません。

食事と生活習慣

レトルト食品やインスタント食品のような動物性脂肪を多く含む高カロリーな食品を摂り過ぎると血液中のコレステロールが増加します。すると新しい髪の毛をつくっている毛乳頭へ血液が行き届きにくくなり、髪の成長に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルといった栄養素が不足することで、髪の成長が妨げられます。また、ひこう性脱毛症はビタミン不足によって頭皮環境を悪化させ、引き起こされるといわれています。

また、運動不足や過度の飲酒・喫煙などの不規則な生活習慣も髪の毛の成長に影響を及ぼすといわれています。飲酒や喫煙は、細胞分裂の機能を抑制したり、血管の収縮によって頭皮の血流を悪くするため、新しい髪の毛の成長を妨げることにつながります。

ストレス

過剰なストレスは、心身にさまざまな影響を及ぼします。髪の毛に関しては自律神経がホルモンバランスを乱すことで、血管が収縮し、頭皮への血流が悪化します。結果的に、十分な栄養を細胞に行き渡らせることができず、髪の毛の成長を妨げてしまうのです。また、円形脱毛症や抜毛症はストレスが原因ともいわれています。

ジヒドロテストステロン(DHT)と5αリダクターゼの関係性

薄毛には、男性ホルモン(テストステロン)が大きく影響しているといわれています。テストステロンは筋肉の増大や体毛の増加など、心身の男性的な部分に作用している重要なホルモンです。

しかし、毛包の細胞質にある「5αリダクターゼ」という酵素によって毛根の毛母細胞で「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンに変わると、新しい髪の毛をつくるもとである毛母細胞の働きを低下させるため髪の成長を妨げてしまいます。

また、「5αリダクターゼ」には1型と2型があり、主に側頭部と後頭部の皮脂腺にあるのが「1型5αリダクターゼ」、主に前立腺と前頭部から頭頂部の毛乳頭にあるのが「2型5αリダクターゼ」です。より強いDHTをつくるといわれているのが、2型5αリダクターゼといわれています。そのため、前頭部や頭頂部で薄毛に悩んでいる人は、この2型5αリダクターゼが原因と考えらるでしょう。5αリダクターゼの分泌量には個人差があり、遺伝によってその量が決まるといわれています。

女性の薄毛の原因は?

女性の薄毛の原因としては以下のようなものが挙げられます。好ましくない生活習慣が関与している場合もありますので、当てはまる項目が多い人は生活習慣を改善してみましょう。

  • 妊娠出産や更年期障害によるホルモンバランスの乱れ
  • ダイエットや不規則な生活による栄養不足
  • ストレス
  • シャンプーなどによる頭皮のかぶれや炎症
  • 高頻度なパーマやヘアカラー
  • 髪の分け目が長期間にわたって同じ部位であること
  • 頭皮の乾燥
  • シャンプーの洗い残し

おわりに:薄毛対策は、原因にあわせた早めの対処が大切!

薄毛の種類や原因にはさまざまなタイプがあることがわかったと思いますが、どのタイプにあてはまりましたか?
薄毛対策は早めに始めることが大切です。まずは自分でできることから始めましょう。それでも気になる場合は病院を受診し、病院での治療が必要な薄毛かどうかを確かめてもらうようにしましょう。

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