妊娠
出産後に高血圧になってしまうのは、何が原因なの?
2021年5月6日
産後の高血圧の原因とは?
出産後に高血圧になる原因には、以下のものがあります。 妊娠高血圧症が長引いている
- 妊娠中に高血圧を発症し、そのまま産後も回復せずに高血圧が続いている状態
ストレスや過労
- 慣れない妊娠・出産、そして育児による疲れやストレスから自律神経が乱れ、高血圧を引き起こす
本態性高血圧の発症
- 本態性高血圧とは、原因となるはっきりとした疾患がないのに高血圧になること
- もともと高血圧になるリスク要因を本人が持っていて、それが産後の疲労や生活習慣の変化などによって血圧が高くなる
二次性高血圧の発症
- 原発性アルドステロン症やクッシング症候群など、高血圧を誘発する他の疾患が発症することによって血圧が高くなる
- 高血圧の治療とともに、原因疾患自体の治療も必要
産後の高血圧はどうやって治療するの?
妊娠高血圧症候群は産後12週目までに高血圧になるものも含みます。脳出血などのリスクが高くなるため、この時期の高血圧には十分な注意が必要です。
治療法としては
- 安静にして交感神経の緊張を抑える
- 食事療法で、塩分や糖分、脂肪などを抑えた食事を徹底する
などが行われ、高血圧が続くときは降圧薬による薬物療法が行われます。
その後に高血圧になった場合は、食事療法や運動療法を行いながら血圧の低下を図り、効果がない場合は降圧薬の内服が検討されます。
また、二次性高血圧の場合は高血圧の治療と同時に原因となる病気の治療も同時に行う必要があります。
産後の高血圧を改善するために、日常生活でできることは?
産後の高血圧を改善するためには治療を行うことももちろん大切ですが、次のような日常生活を心がけるようにしましょう。
- 睡眠不足や疲れを溜め過ぎない
- ストレスは適度の解消する
- 野菜を中心としたバランスよい食生活を心がける
- 適度な運動習慣を身につける
- 妊娠中に増えた体重を元に戻すよう心がける
おわりに:妊娠中だけでなく、産後も血圧はチェックしておこう
妊娠や出産に関係する高血圧に妊娠高血圧症がありますが、出産後に高血圧になる産後高血圧というものもあります。
妊娠高血圧症が長引くことで発症することもありますが、ストレスや別の病気などが原因で発症することもあるので、産後も生活習慣には気をつけ、血圧が上がらないようにしましょう。