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性病の症状、男性はここをチェック!
2022年12月21日
男性の性病の症状は、「膿」や「排尿痛」「陰部のかゆみ」がサインに!
性病(性感染症:STD)には数多くの種類があり、感染してもほとんど自覚症状がないケースも少なくありません。ただ、性行為の後しばらく経ってから、尿道から膿などの分泌物が出たり、排尿痛が生じたり、また陰部にかゆみやできものが発生した場合は、何らかの性病に感染してしまった可能性があります。
症状別!考えられる性病は?
以降では、具体的な症状ごとに可能性のある性病について解説していきます。
- 激しい排尿痛、尿道から大量の黄白色の膿が出る、尿道のかゆみや熱感
- 淋病の可能性があります。淋病はクラミジアに次いで感染者の多い性病の一種で、コンドームなしの1回の性行為でおよそ30%の確率で感染するといわれています。
淋病に感染しても女性は無症状のことが多いですが、男性の場合は歩けないほどの激しい痛みが起きたり、ペニス全体が腫れ上がったりします。放置すると尿道狭窄症や精巣上体炎、男性不妊症に発展する恐れがあります。 - 陰部の軽度のかゆみ、少量の分泌物、軽い排尿痛や性交痛
- 性器クラミジアの可能性があります。クラミジアは日本で最も感染者の多い性病で、感染しても軽度な症状で済むことも多いため、知らないうちにパートナーなどに感染させてしまっているケースも少なくありません。放置すると精巣上体炎や男性不妊症の原因となったり、また粘膜の炎症が続くことでそのほかの性病の発症リスク上昇にもつながります。
- 性器のしこり、全身の斑点、風邪のような症状
- 梅毒の可能性があります。梅毒は、近年国内での感染者数が増加傾向にある性病の一種です。性行為を通じて梅毒の原因菌に感染すると、第1期(感染から3週間〜3ヶ月)は性器などの感染部位のしこり(小豆大くらいの大きさ)、足の付け根のリンパ節の腫れがみられます。これらの症状は3週間程度で消失しますが、第2期に移行すると菌が全身に広がることで、全身に赤茶色の発疹や斑点が出たり、発熱や関節痛など風邪のような症状が出るようになります。
- 陰部の多数の水疱やかゆみ、痛み、激しい排尿痛、足の付け根のリンパ節の腫れ、高熱
- 性器ヘルペスの可能性があります。性器ヘルペスは皮膚や粘膜などにできた小さな傷を通じて感染する性病で、特に初感染の場合は激しい痛みが起こる傾向にあります。ただし、軽度な症状で済んだために発見が遅れてしまう人もいます。
- 亀頭や陰茎付近のイボ
- 尖圭コンジローマの可能性があります。ヒトパピローマウイルスが皮膚や粘膜の小さな傷から侵入し、そのままウイルスが増殖したために発症する性病で、亀頭や亀頭上部の溝、陰茎、肛門周辺など、感染者との性的接触があった部位にザラザラとしたイボができます。イボの大きさははじめ2mm程度ですが、複数のイボが重なって大きくなると2cm近くになることもあります。
- 尿道からの少量の分泌物、軽い排尿痛、頻尿
- トリコモナスの可能性があります。トリコモナスは、トリコモナス原虫の感染によって発症する性病で、性行為だけでなく下着、タオルの共用からも感染することがあります。女性の場合はおりものから魚の腐敗臭のような悪臭がすることが多いですが、男性の場合は軽症で気づかないことも少なくありません。尿道だけの感染で止まっていれば、排尿で自然治癒することがあります。
- 陰部の軽度のかゆみ、ただれ、亀頭の腫れ、白いカス
- カンジダの可能性があります。カンジダは健康な人にも存在するカビの一種で、感染者との性行為を通じて性器に感染しますが、基本的には女性がカンジダ腟炎として発症することが多いです。男性の発症は少なく、症状が出ても軽度なため、気づかないことも多い傾向にあります。
おわりに:男性不妊につながることもある性病。該当する症状があれば、早めに性病科へ
ご自身に当てはまる症状はあったでしょうか。性病かもと思っても、恥ずかしさからなかなか受診に踏み切れない男性も少なくありませんが、未治療のまま放置していると男性不妊や尿道狭窄症など、その他の疾患につながる恐れもあります。ぜひ一度性病科などを受診し、また無症状の人も、定期的な性病検査を受ける習慣をつけるようにしてください。