妊活
排卵検査薬の使い方と使用上の注意点とは?
2021年8月20日
排卵検査薬を使うのは、どんなことに役立つの?
排卵検査薬とは、尿に含まれている黄体形成ホルモン(LH)の濃度を測定して排卵日を予測する検査薬です。
黄体形成ホルモンは、脳下垂体から分泌されて卵巣を刺激する役割を持つほか、排卵期に一時的に大量に分泌され、排卵が起こす仕組みも持っています。
この黄体形成ホルモンの濃度を測定することで、排卵が起こる時期を正確に知ることができます。
排卵検査薬を使って正確な排卵日を把握することができれば、妊娠をしやすい排卵の時期に合わせて性交を行えるので、妊娠する確率を高めることができるでしょう。
妊娠を希望している人、計画的に出産をしたいと望む人にとって、妊娠検査薬は非常に役に立ちます。
排卵検査薬を使うときの注意点
排卵検査薬を使用する時には、いくつか注意点があります。 検査前は水を飲みすぎない 排卵検査薬は尿中の黄体形成ホルモンの濃度を測定するものなので、検査前に大量の水分をとってしまうと尿量が増え、黄体形成ホルモンが薄まってしまうことがある 検査前に大量に汗をかかないようにする 大量の汗をかいた後に排卵検査薬を使用すると、尿量が少なくなり濃度が濃くなってしまうことがある
排卵検査薬を使うタイミングは?
排卵検査薬は、月経周期などから予測される排卵日の数日前から使う必要があります。そうしないと、排卵日を見逃してしまうこともあるからです。
普段から基礎体温を付けておくと、排卵日が予測しやすくなります。
生理不順のときはどうすればいい?
生理不順がある人は、排卵検査薬を使いタイミングがつかみづらくなります。
普段から生理不順がある人は、基礎体温をつけて生理開始後からの体温の変化を見ながら大まかな予測を立てるといいでしょう。
また、一般的な排卵検査薬は使い捨てのものが数本セットになって毎日使用するようになっていますが、使い捨てでない電子式のものもあります。
生理不順の人で排卵日の予測を立てにくいという人は、使い捨てではない電子式のものを利用し、生理開始日から10日ほどしたら毎日検査するのもひとつの方法です。
さらに、排卵日が近づいてくると、サインとしておりものの変化が現れます。通常のおりものは粘り気のないサラッとした性状ですが、排卵日に近くなるとおりものは粘性が増してよく伸びるおりものに変化します。
日頃からおりものの状態も把握しておくと排卵日の予測に役立つこともありますので、ぜひチェックしておきましょう。
排卵検査はできるだけ同じ時間帯で行った方が良いのは何故?
排卵検査薬を使用するタイミングは、いつもできるだけ同じ時間帯であることが推奨されています。
これは、尿の状態は1日のなかでも変化するからです。
例えば、起きたばかりの尿は濃縮されていて「とても濃い」状態のため、陽性反応が出やすくなります。
反対に、食事の後などに水分をとった後の状態では、尿が薄くなって尿中の黄体形成ホルモンも薄くなっているので、陰性反応が出やすくなります。
このように、検査する時間帯が毎日バララバラだと、尿の状態にもばらつきが出るようになります。このばらつきは検査結果にも影響するので、判定ミスを誘発することもあるでしょう。
このような判定ミスを避けるためにも、排卵検査薬は毎日同じ時間帯に使いましょう。
排卵検査薬は必ず使用上の注意を確認してから使う
排卵検査薬は、薬局やドラッグストアなどで市販されているほか、ネット通販などでも購入することができ、簡単に手に入りやすくなっています。
排卵検査薬には必ず説明書がついているので、使用する前にはきちんと読んでおきましょう。
排卵検査薬はどのメーカーのものでも、基本的には同じ仕組みになっています。
しかし、尿を浸しておく時間や判定結果を読み取るまでの時間などにはメーカーによって細かい差があるので、説明書通りに使わなければ、正しい判定結果が出なくなってしまう可能性があります。
絶対に説明書は確認し、使用上の注意など用量用法を守って使用しましょう。
おわりに:時間帯や使用方法をしっかり守って、正しい測定を
排卵検査薬を使用する際は、尿の状態にばらつきが出ないよう同じ時間帯での計測を心がけたり、排卵予定日の数日前から使用したりなど、いくつかの細かいことに注意する必要があります。正確な計測をし、妊活に役立てていきましょう。