妊活
子作りで不安なこと~妊活に影響を与える要因~
2019年7月29日
妊娠に影響を与える要因~安心して子作りをするために~
ここでは、妊娠に影響を与える要因をご紹介していきます。
年齢
年齢が上がるにつれて妊娠しにくくなります。高齢での出産は、異所性妊娠(日本では子宮外妊娠と呼ばれることが多い)、流産、死産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病および先天性欠損の子供が生まれる可能性が高くなります。つまり、若いうちに子作りを始めるほうが、妊娠しやすく、出産のときのリスクが低いといえます。
ですが、年齢を重ねると妊娠できないということではなくパートナーや医師と協力しながら子作りすることで妊娠・出産することができます。また、年齢が上がると財政的に安定してくる場合が多いので、若い頃より赤ちゃんを迎え入れる準備は整っているといえるでしょう。
喫煙
喫煙は女性の不妊の要因の一つです。男性に関しても、喫煙は精子の数を減らす要因になるといわれているので、子作りのときは夫婦で禁煙することが望ましいといえます。
体重
肥満になると、排卵機能が狂ってしまう可能性が高まります。これはインスリン抵抗性の上昇などを通じてアンドロゲン(男性ホルモン)の作用が女性の体内で高まってしまうことによると考えられています。
一方で痩せすぎることで排卵が止まる可能性もあります。痩せすぎている状態では妊娠することは危ないと判断した脳のシグナルによって排卵機能が抑え込まれてしまうのです。
病気
子宮内膜症、多囊胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮筋腫および過去の外科手術または瘢痕による子宮異常といった症状は妊娠の可能性を下げる要因になります。これ以外の病気を患っている場合も、妊娠に良くない影響を与えていることもあります。子作りをするにあたって、自分自身の病気に関して医師に相談してみる必要があるかもしれません。
自己免疫不全
紅斑性狼瘡や関節リウマチ等の症状は妊娠のしやすさに影響を与えるといわれています。
性感染症
性感染症がきちんと治療されていないと、骨盤内炎症性疾患(PID)になる可能性があります。PIDによって卵管、子宮および周辺組織に深い傷ができることもあり、最悪の場合は妊娠できなくなってしまうこともあります。
普段から産婦人科で検診を受けることが大事ですが、子作りをするときは性感染症にかかっていないか病院で見てもらったほうがいいでしょう。
過度の運動
激しい運動は妊娠のしやすさに影響を与えるといわれています。これは体重が過度に減少することで排卵機能が障害されることによるもので、アスリートに多いとされます。
一方で適度な運動を定期的に行うと妊娠の可能性がわずかに高くなることも報告されていることから、激しいトレーニングなどを行っている場合は、運動量を適度なものに調節する必要があるかもしれません。
摂食障害
過食症や拒食症は女性の内分泌系(生殖ホルモンや成長ホルモンをつくる組織)に影響を与え、排卵を妨害します。これにより月経周期が不規則になったり、卵子の質が低下したり、卵巣障害になったりする可能性があります。そのため、妊娠のためには摂食障害に打ち勝ち、子作りに万全な健康状態を整える必要があります。
子作りのためにできること
子作りを始めるまえにやっておいたほうがいいことがいくつかあります。
医師に相談する
医師に妊娠を希望していることを伝え、健康上の問題について相談しましょう。その際に相談しておくと良い内容は以下のようなものです。
過去の妊娠歴とその結果
もし、前回の妊娠時に多胎妊娠の流産、早産、もしくは合併症があった場合、そのことについて医師に相談し予防法について尋ねましょう。
家族の病歴
自分自身とパートナー両方の家族の病歴を調べ、ダウン症やテイ・サックス病、鎌状赤血球貧血、サラセミア、血友病、囊胞性線維症、筋ジストロフィーまたは脆弱X症候群といった遺伝病または染色体疾患の病歴があるかどうかを確認し医師に相談しましょう。
もし、家族のなかに上記の遺伝病の病歴がある場合は遺伝子検査を行うこともあります。
健康状態
基本的な健康診断や感染症の検査を受け健康状態をチェックしてもらいましょう。もし、高血圧や感染症が見つかった場合は、子作りを始める前に治療しましょう。
上記の病気以外にも、子宮ポリープや子宮筋腫、囊胞または腫瘍、子宮内膜症、骨盤内炎症性疾患、再発性尿路感染症などの疾患は妊娠に影響を与える可能性があります。
歯の病気
妊娠すると特定の歯の病気にかかる可能性が高くなるといわれています。妊娠前に歯科医を受診し歯の検査や治療を終えておくと、妊娠中に歯の病気を発症する可能性を減らすことができます。
食事を健康的なものに変える
妊娠中だけでなく妊娠する前も健康的な食生活を心がける必要があります。
体重をチェックする
自分の体が痩せすぎていないか、太りすぎていないかをチェックしましょう。
おわりに:子作りの前に健康状態を整えよう
妊娠に影響を与える要因を知ると、子作りがすこし不安になるかもしれません。ですが、医師と相談しながら夫婦の健康状態を整えていけば、妊娠しやすい体を作っていくことができます。子作りを始める前にこの記事を夫婦で参考にしてみてくださいね。