子育て
嘔吐のほかに発熱も!子供の体調変化で考えられる病気は?
2019年7月19日
子供が嘔吐したときに考えられる病気って?
小さな子供が嘔吐したときには、さまざまな原因が考えられます。その中でもいわゆる“おなかの風邪”を、原因として思い浮かべる人が多いかもしれませんが、直接の原因は風邪そのものではなく、ウイルスによって引き起こされる胃腸炎です。有名なのは「ロタウイルス」や「ノロウイルス」などの菌です。
しかし、ほかにも嘔吐を引き起こす病気はたくさんあります。腸閉塞や急性虫垂炎、そしてケトン血性嘔吐症といういわゆる”自家中毒”と呼ばれるものです。
自家中毒の多くは、ストレスなどの心因性のものとされており、嘔吐を周期的に繰り返します。環境の変化や緊張などにより、血液中にケトン体という物質が大量に生成されるのが原因です。熱や下痢などがないのに嘔吐がある場合、そして尿を検査してケトン体が急増している場合は、自家中毒の可能性が高まります。
嘔吐に加えて発熱もある場合は?
自家中毒の場合、熱などの症状はありませんが、ウイルス性胃腸炎以外で発熱や頭痛があるとき、「髄膜炎」という病気が疑われます。髄膜炎は風邪とよく似た症状が見られる病気で、全身の倦怠感、頭痛、高熱、嘔吐などが起こります。さらに進行すると、けいれん、意識障害を起こして危険な状態に陥ることもあります。
髄膜炎には、ウイルス性と細菌性の二種類がありますが、細菌性の場合は、重症化する場合もあるので注意が必要です。入院して抗生物質の投与による治療を行う必要があります。細菌性髄膜炎の原因は主に、ヒブと何種類かの肺炎球菌とされ、保育所など小さな子供が集団生活をする場でよく見つかります。これらの菌が血液の中に入ってしまったときなどに症状が表れるのです。
嘔吐や発熱の症状がみられたら病院で診てもらおう!
大人でも子供でも、体調を崩すのは突然のことです。しかし特に子供が嘔吐をしたときは、病院が休みだった場合、どう対処するべきか悩んでしまうでしょう。