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手足口病で顔に発疹ができることがある!?顔に跡は残るの?

2019年7月19日

手足口病の発疹、顔にできることもある?

手足口病は、ウイルスの感染によって起きる病気の1種です。口の中や手足に水ぶくれのような発疹ができることが特徴で、夏に流行します。
感染源となるウイルスは、「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」など複数あり、1度かかっても再び発症することもあります。

ただ、手足口病は、感染しても軽症で経過することが多く、発熱することもありますがあまり高熱にならない傾向があります。

手足口病の主な症状である発疹は、口の中や手の平、足の裏や甲にできることが多いです。
ただ、近年では発疹の現れる範囲が広がっていることが多く、太ももや腕、お尻などにも見られることが増えたといわれていて、かなり珍しい例ではありますが、顔に発疹ができた症例もあります。

手足口病の発疹が出たときの対処法は?

手足口病に特効薬はありません。そのため基本的には、経過を見ながら症状に合わせた治療を行っていくことになります。
具体的には、発疹の痛みに対する鎮痛薬や、粘膜保護のための軟膏が処方されたりなどの治療が多いです。

跡が残ることはある?

手足口病の発疹は基本的には痕は残さずに、1~2週間で改善します。しかし、強いかゆみのために皮膚を掻きむしったりすると皮膚を傷つけることになり、細菌感染などが生じて皮膚に炎症が生じると傷や赤みが残ってしまうこともありますので注意しましょう。

治療期間中の注意点

手足口病は口の中にも痛みを伴う発疹ができます。この痛みは飲食の刺激によって増すため、食欲が低下して脱水症状を引き起こすことがあります。

特に小児で発熱を伴う場合は、脱水になりやすいので注意しましょう。口の中が痛いときには、人肌のスープやとろみのあるゼリーなどを食べるようにし、水分は電解質が含まれた経口補水液などをストローで飲むと口の中の皮疹にしみないのでおすすめです。

大人が感染すると重症化することも!

手足口病を発症するのは小児がほとんどですが、まれに大人への感染もみられます。子供の頃にかかっていたとしても、大人になると免疫がなくなっているために感染してしまうのです。

症状としては、子供と同じ発疹が出るほか、高熱や関節・筋肉の痛みが出たりすることがあります。場合によっては髄膜炎を起こしたりと重症化することもありますので、注意しなくてはなりません。

大人が手足口病に感染する場合、先に発症した子供を看病していて感染してしまうことが多いです。感染経路は主に飛沫感染や接触感染、糞口感染です。糞口感染とは、便から排出されたウイルスが口から入ってくる感染経路のことをいいます。

子供からの感染を予防するには、こまめな手洗いとマスクの着用、おむつ交換の際に汚染しないように注意することが大切です。特におむつ交換のあとには念入りに手洗いをするなど、注意するようにしましょう。

おわりに:手足口病は感染予防と脱水症状の防止に注意しよう

手足口病は、有効な治療薬のない疾患です。まずは手洗いやマスクの使用など、感染しないように注意することが大切です。感染したとしても経過観察で十分な場合が多いですが、大人が感染すると重症化することが多く、子供であってもまれに脳炎などを起こすことがあります。症状を見ながら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

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