子育て
不安障害と不安の違いって?種類や症状をチェックしよう
2025年10月22日
不安障害とは、強い不安によってさまざまな症状が現れる心の病気のことです。この記事では、不安と不安障害の違いについて解説していきます。
不安障害の種類についてもわかりやすく紹介していくので、この機会に不安障害の基礎知識として理解しておきましょう。
まずは不安障害と不安の違いをチェック!
不安とは、日常生活の中で誰しも起こりうることの多いものです。不安は危険に備えたり危険を回避するために必要であり、生体に備わる自己防衛反応となります。
対して不安障害とは
- 不安の状況が長期間続くことで日常生活に支障をきたす
- はっきりした理由がないのに強く不安を感じる
- 理由があったとしても、その理由にそぐわないほど強い不安を感じる
- 不安が繰り返し起こる
- 不安な状態がいつまでも継続する
ことをいいます。
アメリカ精神医学会の『DSM-5』では、不安や恐怖が6か月以上続くと不安障害と診断するとしています。
不安障害の種類と症状をチェックしよう
不安障害の主症状は不安です。その不安の現れ方にはいろいろな形があり、不安の現れ方や不安になる原因によって、以下のような種類に分類されます。
- 分離不安
- 小児期に発症することが多く、まれに成人にも発症する。家や人物など愛着のあるものからの離れることの恐怖から強い不安を感じてしまう
- 選択性緘黙症
- 5歳前後で主に発症する。他のことについてはしっかりと話ができるものの、話すことが期待される社会的状況において話すことができなくなる
- 限局性恐怖症
- 特定の状況や対象に対して強烈な不安感を抱くようになる不安障害。おおよそ3つの刺激に対して強い不安を持つとされ、動物、自然環境、血液や医療行為、エレベーターや閉所などの状況、窒息に繋がる状況や大きな音など不安の対象はさまざま
- 社会性不安
- 社交の場で強い不安や恐怖を感じ動悸や発汗など自律神経症状を伴う
- パニック障害
- 予期しないパニック発作が反復する不安障害
- 広場恐怖症
- 公共交通機関の利用や広い場所にいる状況、囲まれた場所や列に並ぶまたは群衆の中にいる状況、家の外に1人でいる状況のなかで2つ以上の状況に対してひどい不安や恐怖を感じてしまう不安障害
不安障害かどうかは何科で診てもらえる?
前述した状況に思い当たる節がある、不安障害かどうか気になるという場合はどの診療科を受診すればよいのでしょうか。
不安障害は精神神経科や心療内科で診療を受けることができます。また、近年ではメンタルクリニックというクリニックでも不安障害の診察を受けることができます。
おわりに:不安障害かもと思ったらまずは受診を
不安障害にはさまざまな種類があり、症状や不安の対象が違ってくるので「どの不安障害か」を見極めるのは難しいでしょう。また、ただの不安なのか、不安障害なのかの見極めも一般の方では難しい場合があります。
そのため、当てはまる症状がある、長い期間不安な状態が続いているけれどこれが不安障害かどうかが分からないという場合にはまず一度医療機関を受診して、専門医にしっかりとチェックをしてもらうことをおすすめします。