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インナードライ肌の乾燥の特徴とスキンケアのポイントとは?

2025年6月11日

お肌の表面はテカリやベタつきが見えるのに、手で触ってみるとゴワゴワ乾燥している人は「インナードライ肌(隠れ乾燥肌)」という肌質である可能性があります。最近は、子どものインナードライ肌も話題になることがあります。今回はこのインナードライ肌の特徴や、必要なスキンケアについてお伝えしていきます。

インナードライ肌の特徴とは?

インナードライ肌とは、肌の内側(=インナー)がカラカラに乾燥している(=ドライ)肌状態のことです。「隠れ乾燥肌」とも呼ばれます。

インナードライ肌は、肌表面ではテカリや毛穴の開き、ベタつきなど潤って見えるのに、実際にお肌に触れてみるとパリッと硬い、あるいはゴワゴワしているという特徴があります。肌表面は脂性肌、内側は乾燥肌の状態で、ファンデーションのノリが悪かったり、崩れやすかったりすることも、インナードライ肌の特徴のひとつです。

インナードライ肌の原因は?

正常な角質層は「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「角質細胞間脂質」の3つの働きによって、肌の潤いをキープしています。皮膚の表面の角質にある天然保湿因子と角質細胞間脂質が水分を肌にキープし、毛穴から分泌される皮脂によって形成される皮脂膜が水分の蒸発を防いでいます。

紫外線・乾燥・室内と室外との温度差・不規則な生活・ストレスなどによって天然保湿因子や角質細胞間脂質が減ってしまうと、皮膚の水分を保つことができずに乾燥肌になります。その一方で、水分の蒸発を防ごうと毛穴から皮脂の分泌が過剰になることでインナードライ肌になり、お肌にテカリが出ると考えられています

インナードライ肌は「テカリが出る」という見た目から「脂性肌」と勘違いされやすいです。インナードライ肌の人が脂性肌のケアを続けてしまうと、ますます肌内部が乾燥し、インナードライが進行してしまうという悪循環に陥りやすくなります。また、お肌の内側が乾燥していると、それを潤すために肌表面でさらに過剰な皮脂分泌が起こり、テカリやベタつきがひどくなってしまうことがあります。

インナードライ肌に必要なスキンケアは?

お肌の表面はテカリが出るのに、内側はカラカラ乾燥している…そんな厄介なインナードライ肌は、どうやってケアをしていけばいいのでしょうか?

洗浄力の強い洗顔料は使わない

「洗っても洗ってもテカリが改善しない」という場合、洗顔料や洗顔の仕方に原因があるかもしれません。
インナードライ肌の方が「テカリや毛穴が気になる」と洗浄力の強い洗顔料やクレンジング剤を使ってしまうと、お肌に必要な皮脂まで奪われてしまうことで、過剰な皮脂分泌を招く可能性があります。洗顔は1日2回までとし、マイルドな洗浄力の洗顔料に切り替えてみましょう。

洗顔後はすぐに保湿を

洗顔後のお肌は、非常に乾燥しやすい状態です。洗顔後は、すぐに化粧水をたっぷり肌につけて保湿をしてください。なお、乳液は化粧水の成分を肌に閉じ込めるのに必要なアイテムなので、化粧水後には必ずつけるようにしましょう。

紫外線対策

紫外線による刺激は、お肌の乾燥を悪化させる要因の一つです。紫外線は一年中、曇りの日でも降り注いでいるので、いつものスキンケアに日焼け止めも追加しましょう。

インナードライ肌には、どんな洗顔料や化粧水を選べばいい?

インナードライ肌は日常的なスキンケア対策で大半は改善していきますが、正しいケアを行わなければ症状が悪化してしまいます。とくに洗顔料や化粧水の選び方は大切です。

テカリが出ているとついつい洗浄力の高い洗顔料を選んでしまいがちですが、皮脂を過剰に洗い流してしまうとお肌がさらに乾燥し、皮脂の分泌が促されてしまうことがあります。洗顔料を選ぶときは、天然成分由来のものなど肌に負担のないものにしましょう。

また、化粧水は保湿力が高いものを選ぶようにしてください。ヒアルロン酸など肌の奥にまで潤いを届ける成分が含まれたものを選びましょう。なお、美白成分として多くの化粧水に含まれるビタミンCは、お肌の乾燥を加速させてしまうことがありますインナードライ肌の方には向かない場合がありますので、まずは美白よりも保湿を重視した化粧水を選ぶようにしましょう。

おわりに:インナードライ肌はテカっていても乾燥してる状態。保湿がとても大切!

肌表面がテカっているように見えても、内側では乾燥しているインナードライ肌。脂性肌向けのスキンケアを続けていると、肌の皮脂が少なくなりすぎてしまい、乾燥が悪化してさらに過剰な皮脂分泌が起きてしまう恐れがあります。まずはご自身の肌質を見極め、適切な方法でスキンケアしましょう。

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