子育て
“安全”な食事のために、家庭で食中毒を予防する!
2025年3月5日
食中毒予防のポイント
食中毒は、外食だけでなく、家庭での食事でも発生しています。家庭の食中毒を防ぐために、ポイントを抑えましょう。
安全な食事の準備と調理方法
研究によると、台所は家の中で最も多くの細菌が存在する場所で、シンクにはトイレの10万倍もの細菌がいることがわかっています。
大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ菌のような細菌は、手や生の食品、ペットを通して台所に入ってくるため、気をつけなければ細菌は急速に蔓延します。
手を洗うのが基本!
細菌が広がる主な原因のひとつは、手による感染です。調理前やゴミに触れた後、トイレに行った後、生の食べ物に触れる前、生の食べ物に触れた後は、石鹸と温水で手をきれいに洗います。手洗いは食中毒予防の基本です。
肉の取り扱いのポイント
鶏・豚・牛をはじめ、生肉には有害な細菌が付着してます。しかし、きちんと調理すれば細菌を殺菌できます。
「調理前に肉を洗い、細菌を流せば安心」という説がありますが、洗うことによってシンクや調理台、皿などに細菌が飛び散る可能性がありますので、安心とは言い切れません。
生の食品は、パン、サラダ、フルーツなど、調理が不要な食品からは遠ざけるように注意してください。細菌が付着するおそれがあります。
「冷凍すれば大丈夫」と思っている人も多いですが、カンピロバクターような細菌は、凍結する過程で生命力は下がりますが、完全に死ぬわけではありません。
最も安全な殺菌の方法は、きちんと熱を通して調理することです。 また、生の食べ物用のまな板と、そのほかの食べ物用のまな板にわけて使うのがおすすめです。 まな板には、平均すると、トイレの便座の数倍もの細菌が付着しています。湿ったスポンジやふきんも、細菌が繁殖するのに最適な場所です。研究によれば、台所のスポンジは、家庭内で最も多くの細菌がいる場所のひとつということがわかりました。ふきんやスポンジは頻繁に洗い、新しいものとこまめに交換するようにしてください。
生肉の保管は、密閉した容器に入れ、冷蔵庫の下段に置きます。他の食べ物に触れたり、血が垂れたりすることを防ぐためです。
肉類の加熱のポイント
適温で調理すれば、食品に付着している有害な細菌は、殺菌できます。食べる前にきちんと火が通っているか確認してください。以下の食品は、特にしっかり加熱調理する必要があります。
- 鳥肉
- 豚肉
- 牛肉
- レバーを含む内臓
- ハンバーグ
- ソーセージ
鶏肉、豚肉、ハンバーグ、ソーセージを調理する際、肉がピンク色でないかたしかめましょう。肉汁が透明になって、きちんと加熱されているか確認するために、真ん中に切れ目を入れて確認してください。
鳥を一羽まるごと調理するときは、足の最も太い部分に穴をあけ、肉の色がピンクかどうか、肉汁が赤っぽくないか確認します。
豚肉はレアで食べるべきではありません。加熱をしっかりとしましょう。肉の中心に串をさし、肉色と肉汁をよく確認します。
牛肉のステーキやレアのラム肉の場合、肉の表面が高温で調理することで、肉表面の細菌を殺菌できます。ただし料理後にすぐに食べない場合、室温で粗熱をとってから、冷蔵庫に保管します。冷蔵は5度以下が理想的です。
食べ物が熱いまま冷蔵庫に入れるのがNGな理由は、均等に冷えず、食中毒の原因になることがあるからです。
果物や野菜を洗うポイント
食中毒予防の観点からいうと、食べる前に冷水で果物や野菜を洗いましょう。目に見える汚れや表面に存在する細菌もありますので、それらを除去するのに役立ちます。果物や野菜の皮をむいたり、調理したりすることで、これらの病原菌を除去することもできます。
洗剤やその他の家庭用洗浄製品は決して使用しないでください。人間が摂取するのに安全でない可能性があり、食品に成分が残ってしまうかもしれないからです。
おわりに:家庭での食中毒予防を習慣に使用
日々の家事はつい「ま、いっか」と雑になってしまうこともありますが、食中毒を防ぐポイントはしっかりと抑えましょう。家族で楽しい食事を味わうためにも、ぜひ食中毒予防を習慣にしてくださいね♪