子育て
BCGの跡が赤く腫れてきたときの対処法は?跡は消えないの?
2025年1月22日
BCGの跡が腫れてきたら、どうすればいいの?
BCGは一度接種すれば予防効果が10~15年続く、有効性と安全性が高いワクチンといわれています。乳幼児が結核菌に感染した場合の発症率は非常に高いため、子供のうちに接種することが望ましいとされます。
ワクチンは注射で二の腕(上腕)の外側中央部分に接種しますが、注射針を刺した部位に赤みや腫れが起こることがあります。ワクチンを接種した日から何日目にこれらの反応があらわれたかによってとるべき対応は異なります。
接種後10日ほど経ってから反応が発生したケース
針の跡が赤くなり、化膿してかさぶたができます。これらはワクチン接種後4~6週ころに強くあらわれますが、正常な反応です。時間が経つにつれて自然に治りますので、絆創膏やガーゼなどを当てずに接種部位を清潔に保つようにしましょう。数か月以上経過しても化膿が治まらない場合は、ワクチンを接種した医療機関を受診してください。
接種後10日間以内で反応が発生したケース
針の跡に赤みや腫れ、化膿があらわれることを「コッホ現象」といい、結核に罹っている可能性があります。すぐにワクチンを接種した医療機関へ問い合わせをしてください。
BCGワクチンを接種したあと、軽度の副反応がみられることもあります。最も多い副反応はわきの下のリンパが腫れる例です。副反応がみられたらワクチンの接種医療機関に相談してください。副反応は自然治癒することが多く、経過観察となることが多いです。
コッホ現象とは?
ワクチンを接種してからおよそ10日間(一般的には3日間)以内に、針の跡に激しい変化がみられます。これをコッホ現象と呼び、結核菌に感染している人にみられる反応です。
ただしコッホ現象があらわれたからといって、結核に感染しているとは限りません。ほかの菌にワクチンが反応することもあるのです。そのためコッホ現象と思われる症状があらわれたら、2~3日以内にワクチンの接種医療機関を受診してください。結核に感染しているかどうか調べるために、ツベルクリン反応検査やX線検査などを行います。
コッホ現象で発生した赤みや化膿はワクチン接種後2~4週間には治まり、症状は針の跡が残る程度に落ち着きます。
BCGの跡が消えないんだけど・・・
特徴的な針の跡からはんこ注射とも呼ばれているBCGですが、一般的に針の跡は消えずに残ります。大きく目立つほどの跡が残るケースはあまりありませんが、接種後の化膿が長引くなど反応が激しい場合はワクチン接種医療機関に相談してください。
ワクチンの接種部位は、二の腕(上腕)の外側中央部分と法律で定められています。そのほかの場所に接種するとケロイドが生じやすいことが判明しており、効果や安全性の確保のためにも決められた部位に接種します。
BCGの跡があっという間に消えちゃった!これって大丈夫?
もしも針の跡が接種後すぐに消えてしまったり、時間が経っても反応が起こらなかったりする場合は、接種時に以下の問題が発生していた可能性があります。
BCGワクチン接種時に起こりうる問題
- ワクチン液が十分に混ざり合っていなかった
- 接種部位の消毒の際、アルコールが乾く前にワクチンを打った
- ワクチン懸濁液を接種部位に十分に塗り広げていなかった
- 針を刺すときの処置が不十分だった(キャップを取り外さない、針を押す回数が足りないなど)
反応があらわれないことで不安に感じることもありますが、ワクチンの再接種は基本的には必要ないと考えられています。BCGの注射(スタンプ)には針が9本あり、二の腕にスタンプを二か所押します。皮膚に残るポツポツとした針の跡の個数には個人差があり、針の跡が人より少ないからといって、ワクチンの効果が薄いというわけではありません。
ただし接種後4週間が経過しても反応がまったく起こらないことがあります。この場合はワクチン接種医療機関に相談しましょう。接種から半年~一年ほど経ったころにツベルクリン検査反応を行い、ワクチンの効果を確認します。
おわりに:BCGは接種後の反応を観察しましょう
結核の感染を予防するためにも、ワクチンを接種したらその後の反応が正しくあらわれているかを気にかけましょう。コッホ現象がみられたり反応がまったくあらわれない場合は、ワクチン接種医療機関にすぐに相談してみてくださいね。