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口臭や体臭を気にし過ぎてしまう、自己臭症とは?

2025年1月8日

自己臭症はどんな病気?

自己臭症とは、実際には通常の範囲内の口臭や体臭なのに、他人に不快感を与えてしまうような臭いを自分が発していると思い込んでしまう病気です。

自己臭症になってしまうと、自分のことをまわりの人が臭いと感じているのではないかと思うようになります。その結果、人とのコミュニケーションがうまくとれなくなり、対人恐怖症や、出勤・登校ができなくなって、日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。

世の中には、口臭や体臭対策のグッズが数多くあり、TVやCM等で流れています。臭いを気にする意識が高まっていく中で、過度に臭いに対して反応してしまう人は自己臭症になりやすいです。

自分の口臭や体臭を「キツい」と思い込んでしまう原因とは?

自分の口臭や体臭を「キツい」と思い込んでしまう原因は大きく3つあげられます。

一つ目が、口臭や体臭の悩みは人に相談しにくいという点です。誰にも相談できず、自分一人に思い悩んでしまった結果、自分が臭いを発しているのではないかと過度に考えるようになることがあります。

二つ目が、臭いの原因が不明確な点です。自分の口臭や体臭が気になって病院で診察を受けたとしても、問題ないとの診断をされてしまいます。その結果、いろいろな病院で診察を繰り返してしまい、思い込みがどんどん加速していきます。

三つ目が、治療法が分からないという点です。原因が分からなければ、治療法も分かりません。治療法が分からないために、あらゆる治療を試すようになります。気にすれば気にするほど、臭いがキツイという思い込みがどんどん加速し、自己臭症が悪化していくという負のスパイラルに陥ってしまいます。

自己臭症の対策

自己臭症は、自身の思い込みが原因です。したがって実際に不快な臭いを発していないという客観的な事実が分かると、精神的に楽になって、自己臭症が改善することがあります。

口臭が気になる場合には、歯科で口臭の計測をしてみましょう。口臭の数値が正常の範囲内であれば、自分の口臭が他人に不快感を与えていなかったことが客観的にわかります。また、口臭や体臭をチェックする商品も売っています。比較的安価で購入することができるので試してみるのもよいでしょう。

客観的にみて臭いに問題ないと分かったとしても、不安が解消されないという場合は、専門家による精神的なケアが必要です。心療内科や精神科などの専門機関を受診するようにしてください。

おわりに:臭いの不安が解消できない場合は心療内科の受診も検討しよう

臭いは人にとってデリケートな問題であり、多かれ少なかれ誰しもが気にすることではあります。しかし、過度に臭いを気にしてしまい通常の社会生活が送れなくなってしまうような重度の自己臭症は、生活の質を著しく下げる恐れがあります。その場合には心療内科や精神科などの専門機関による治療が必要となりますので、病院を受診するようにしましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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