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湿疹の原因って何科で診てもらえるの?どんなときに湿疹ができる?
2024年11月27日
湿疹の原因は何科で診てもらえる?
湿疹は皮膚炎の一種ですので、まずは皮膚科の病院を受診するのが良いでしょう。
専門科である皮膚科医に診てもらうことで、その湿疹が単なる皮膚炎なのか、他の疾患の症状として出ているものかを診断してもらえます。
もし他の疾患が原因の湿疹であったとしても、皮膚科医から適切な診療科のクリニックや総合病院を紹介してもらえます
しかし、かゆみを伴う発疹とともに息苦しさや呼吸困難が出てきたときは、命にかかわる恐れもあるので、すぐに救急対応のできる病院を受診してください。
また、持病の治療中に湿疹が出てきた場合は持病症状の一環か、治療の副作用として湿疹が出ている可能性もあります。持病がある場合は、まずは持病を治療しているかかりつけの病院に相談しましょう。
湿疹ができる原因として考えられることは?
湿疹が起こる原因のうち、日常生活のなかで考えられるものとしては、以下の5パターンが挙げられます。
特定の原因物質に対するアレルギー反応
油・石鹸・洗剤など肌への刺激が強い物質や、その人にとってアレルギー反応の原因となるアレルゲンに触れた場合に、触れたところに湿疹が出ることがあります。また、食物アレルギーのある人は、アレルゲンとなる食品を食べると口の周りを中心に全身に湿疹が出ることも考えられます。
以下に、アレルギーによる湿疹を起こしやすい物質や食品を記載しておきますので、思い当たるものがないか確認してみましょう。
アレルギーの原因物質となりやすいもの
- 貴金属
- 特定の素材を使った衣類
- 植物
- 洗剤
- 香水
- 化粧品
- ヘアケア製品 など
食物アレルギーの原因となりやすいもの
- 卵
- 大豆
- 牛乳
- そば
- さば
- 貝
- 山芋
- ピーナッツ など
体質的な肌の質、弱さ
体質的に乾燥肌だったり、敏感肌である場合は、髪の毛や衣類・下着が肌にこすれるだけで湿疹が出ることもあります。
汗による肌への刺激
汗の量が増えると、汗腺や毛穴で雑菌が繁殖し炎症を起こしやすくなるため、湿疹も出やすくなります。
カビによる感染症
身体が弱って抵抗力が落ちていると、カンジタ菌や白癬菌など普段なら感染しないようなカビ菌に感染して、湿疹ができるケースがあります。
虫刺され
蚊やノミ、ダニ、毛虫などに刺されて刺激物質や唾液が体内に入ると、刺された部分を中心に湿疹が出ることがあります。
病気が原因で湿疹ができることも!
前項で紹介した以外にも、他の病気が原因で湿疹が現れている可能性もあります。
ここからは、他の病気から湿疹が起きているケースについて、原因として考えられる病気を7つご紹介していきます。
アトピー性皮膚炎
皮膚に現れるアレルギー性疾患の一種で、ハウスダストや花粉、食べ物などさまざまなものをアレルゲンとして湿疹が現れます。強いかゆみを伴い、かくことで悪化して皮膚が乾燥し、硬くなっていくのが特徴です。
じんましん
食べ物や薬・植物などに反応して、皮膚が直径数ミリ、または広範囲にわたって地図状に赤く盛り上がった湿疹となり、強いかゆみを伴います。症状が一時的で、数分~数時間ほどでかゆみや赤みが治まるのが特徴です。
水虫・白癬
カビ菌の一種である白癬菌が表皮に感染し、各部位に特有の湿疹が現れます。足なら小さな水疱ができ、手なら皮が厚く硬くなってむけてしまうなど、感染した部位ごとに異なる形状の湿疹が出るのが特徴です。
接触皮膚炎
いわゆる「かぶれ」のことで、油や洗剤、貴金属や化粧品など、その人の肌にとってアレルギー反応を起こすものや、刺激が強いものに触れることで、皮膚が赤くなり湿疹になります。かゆみがあるものと、ないものがあります。
手湿疹
いわゆる「手荒れ」のことで、水や洗剤の刺激が原因で手に小さな湿疹ができ、乾燥やひび割れを招くものです。水仕事の多い人によく見られ、利き手の指など良く使うところから症状が現れます。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
毛穴から過剰に皮脂が分泌されてしまうことが原因で毛穴が湿疹を起こし、頭・顔・胸・わきの下などに、赤い湿疹ができます。粉がふいたような状態にもなりますが、かゆみはあまり強くありません。
あせも
多量の汗が刺激となって額やひじ、膝裏などの皮膚に赤い湿疹が出ます。子供に多いですが、大人にも見られる皮膚疾患です。
おわりに:湿疹の原因は、一時的な皮膚炎から病気までさまざま!
直近に触れたものや口にしたものへの反応から、自覚のない体質的なものまで、湿疹が出てくる原因は実にさまざまです。また、皮膚や他の部位の病気が原因で起きている可能性もあるので、ただの湿疹と甘く見ないで、病院で専門医に診てもらうのがおすすめです。湿疹は皮膚科で診てもらうことができますので、気になる症状があって原因がわからない場合は、早めに受診してくださいね。