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感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)ってどんな病気?

2024年11月20日

感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎とは細菌やウイルスなどに感染することで起こる胃腸炎であり、主にウイルス感染が原因になります。ノロウイルスやロタウイルスなどが原因で起こることが多く、秋から冬にかけて流行します。乳幼児に発生する頻度が高く、特に1歳以下の乳児が感染性胃腸炎になると進行が速いので注意が必要です。

  • ウイルスが人の手などを介して口に入る
  • 感染した人の便や嘔吐物に触れた手指を介してウイルスが口に入る
  • 乾燥した便や嘔吐物が細かな塵と舞い上がり、その塵と一緒にウイルスを吸い込む
  • 感染した人が十分に手を洗わずに調理した食品を食べる
  • 汚染された二枚貝を、生で食べたり十分に加熱しないで食べる

上記のようなことが原因で感染します。特にノロウイルスは、100個以下の少ない量でも感染が成立する、非常に感染力が強いウイルスです。

感染性胃腸炎になると、どんな症状が出る?

病原体や感染した菌の量などにより異なりますが、感染性胃腸炎に感染すると、発熱や嘔吐、下痢や腹痛などの症状が見られます。感染性胃腸炎はノロウイルスやロタウイルスなどが原因となることが多く、その症状は以下のようになっています。

ノロウイルス

ノロウイルスは、主に秋から冬にかけて、乳幼児をはじめとし、高齢者までの幅広い年齢層で引き起こされるウイルスです。潜伏期間は1~2日で、下痢や嘔吐、腹痛などが主な症状となっています。

通常は1~2日で症状が軽くなり、重症化するのはまれですが、下痢や嘔吐による脱水症状や、嘔吐物で窒息することもあるので注意しましょう。便を介しての感染や、飲食物を介しての感染で人から人へ拡がっていきます。

ロタウイルス

ロタウイルスは、乳幼児嘔吐下痢症の原因となるウイルスです。潜伏期間は1~3日で、水溶性の下痢と嘔吐の症状が現れます。0~2歳を中心に流行し、幼稚園や保育園では集団感染することもあります。通常は重篤化しませんが、まれに脳炎や脳症などを引き起こす可能性があります。

感染性胃腸炎を発症したときの対処法は?

ウイルス性の感染性胃腸炎は、その症状を軽減する対症療法と自然治癒力を高めることが治療の中心です。乳幼児や高齢者は、下痢や嘔吐による脱水症状を引き起こすことがあるので体調の変化に注意して、危険な状態のときはすぐに病院を受診しましょう。

どうすれば感染性胃腸炎を予防できる?

感染性胃腸炎を予防するにあたり、一番大切なのは手を洗うことです。特に、調理や食事前、排便後には流水と石鹸で十分に手洗いをしましょう。また、食べ物を加熱調理することも予防につながります。

嘔吐物や下痢にはウイルスが大量に含まれているので、処理する際には感染しないように気をつけてください。

使い捨ての上着やマスク、手袋などを着用し、嘔吐物などはペーパーで拭き取ったあと、塩素系漂白剤で拭いて消毒したあと水拭きをしましょう。処理後は必ずしっかり手洗いをしてください。

おわりに:感染性胃腸炎は、乳幼児や高齢者は特に要注意

感染性腸炎は特に免疫力の低い乳幼児や高齢者に多く発症します。日頃から石鹸を使っての手洗いや、食品は中心まで加熱することを心がけるようにしましょう。また、症状がひどい場合や脱水症状の可能性がある場合、長期間回復しない場合は、必ず病院で検査を受けるようにしてください。

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