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夏から秋へ…季節の変わり目の風邪を予防するには?
2024年10月30日
秋は風邪を引きやすい!
夏から秋にかけては、特に風邪を引く人が増えます。その理由としては、まず急激な気温の変化が挙げられます。夏の暑さでバテ気味の体は、そもそも免疫力や抵抗力が低下している状態なのですが、秋になって急に肌寒くなるとその気温の変化に適応できず、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなってしまうのです。
人間は5℃以上の急激な気温の変化があると、自律神経のバランスを崩しやすくなるといわれています。自律神経が乱れると、唾液などの分泌量が減り、口や喉の粘膜が乾燥するために風邪菌やウイルスが侵入しやすくなります。さらに、風邪のウイルスの動きを抑制する免疫細胞の機能も低下するために、ますます風邪を発症しやすい状態になってしまうのです。
また、秋の朝晩の寒暖差も風邪を引く要因のひとつです。「日中暖かかったのでTシャツ1枚で出かけたら、夜は上着が欲しいくらい涼しくなっていた…」なんて経験は、きっと多くの方がしたことがあるでしょう。衣替えが追いついていない人や、夏のひんやりした寝具を使いっぱなしの人は、特に風邪を引きがちです。
夏から秋にかけての風邪は、喉が痛くなりやすい!?
夏から秋にかけての風邪の主な症状は、以下のとおりです。
- 喉の痛み
- 咳
- 鼻水
- 発熱
- 頭痛
春の風邪や冬の風邪でも同じような症状が出ますが、夏から秋にかけての風邪で特徴的なのが、喉の痛みが出やすいという点です。これは秋口の急な空気の乾燥が原因で、特に口呼吸の人は風邪菌やウイルスが直接喉の粘膜にふれやすいため、喉の症状が強く出る傾向にあります。
また、インフルエンザのように高熱に見舞われることは少ないものの、いつまでも咳が止まらないなど、それほど強くない症状が長引きやすいのも秋風邪の特徴のひとつです。
風邪ではなくインフルエンザにかかるケースも
夏の終わりから秋のはじめにかけては、まだ湿気もあるので、湿気に強いアデノウイルスやエンテロウイルスなどによる風邪を引くことが多いです。しかし秋の終わりになってくると、今度は乾燥に強いインフルエンザウイルスやライノウイルスなどが流行するようになります。
ただ、たとえ夏や秋のはじめの頃でも、インフルエンザの感染報告が散発的にみられることはあります。なので季節を問わず、常に予防に努めることが重要です。
秋風邪を予防するには?
夏から秋への季節の変わり目に風邪を引かないためには、下記を実践することが大切です。
手洗い・うがいを徹底する
外から帰ってきたときは、必ず手洗い・うがいを行いましょう。
風邪のウイルスは電車のつり革や階段の手すり、オフィスのドアノブなど至るところに付着している可能性があり、水洗いだけで落とせるものではありません。石鹸をつかって丁寧に洗い、仕上げにアルコール消毒剤を手にすりこむのがおすすめです。
また、風邪が流行っているときや喉が痛いときなどは、水うがいでなく、うがい薬を使ってうがいをするようにしましょう。
マスクをつける
マスクは喉や鼻の粘膜を、外の乾燥した空気から保護してくれます。外出中はもちろん、就寝中も喉が乾燥しやすいので、マスクをつけて寝るのもおすすめです。
こまめに水を飲む
水を飲むと喉や鼻の粘膜が潤い、繊毛活動が活性化し、風邪ウイルスの感染予防につながります。できれば少量の水を、20~30分おきに飲むようにしましょう。
歯磨き
歯磨きには、口の中の雑菌を除去する効果があります。風邪ウイルスの侵入防止にもつながるので、歯磨きはしっかり行いましょう。
体温調節しやすい服装にする
夏から秋にかけては気温の変化が大きい季節なので、着脱しやすいカーディガンなどを常に携帯するようにしましょう。
食事・睡眠・運動習慣の見直し
偏った食生活や夜更かし、運動不足などの生活の乱れは、自律神経のバランスの乱れにつながります。栄養バランスのとれた食事、睡眠時間の確保、適度な運動を常に心がけましょう。
なお、激しい運動をするとかえって免疫力が低下する恐れがあるので、ウォーキングやストレッチなど軽めの運動がおすすめです。
免疫力を上げる食べ物を摂取する
実は、人の免疫細胞のおよそ7割は腸管に集まっているといわれています。つまり、ヨーグルトや納豆などの腸内環境によい食べ物を食べることが、風邪の引きにくさにもつながる可能性があります。
ほかにも体温を上げる生姜やねぎ、にんじん、風邪菌の侵入を防ぐニンニクや小松菜などの野菜を食卓に取り入れるのもおすすめです。
おわりに:行楽シーズンの秋。風邪を引かないようバッチリ対策を!
過ごしやすい季節になってきたのは嬉しいものの、せっかくの行楽シーズンに風邪を引くと非常に残念なことに…。「絶対に秋風邪を引きたくない!」という人も、「すでに風邪ぎみ…」という人も、紹介した予防策をぜひ実践してみてくださいね。