子育て
耳掃除も原因になる? 外耳炎になる原因を解説
2024年10月9日
外耳炎とは
外耳炎は、外耳道の炎症、もしくは感染症のことを言い、皮膚が炎症し、激しく痛む慢性型の疾患です。
主な原因は、水との過剰な接触、イヤホンなどの物体を耳道に深くまたは頻繁に差しすぎることなどが挙げられます。
頻繁に泳ぐ子供たちに起こりやすいため、通称「水泳選手の耳」とも呼ばれています。
外耳炎の原因
外耳炎は、水泳やシャワーなど、耳が過剰に水にさらされることでよく起こります。
水が外耳道に溜まると、耳道内を裏張りしている皮膚が柔らかくふやけ、バクテリアの培地になります。この湿り気により、外耳道の内側の皮膚が剥がれ落ち、かゆくなります。
また、イヤホンなどの物体で外耳道の内側のかゆい箇所を引っかくと、バクテリアや真菌による皮膚の侵食が促され、炎症が起こります。
中耳疾患による慢性的な排液も外耳に感染症を招くことがあります。糖尿病は外耳炎の特定の深刻な状態とよく結び付けられます。
症状が重めの外耳炎
ひどい外耳炎は主にレンサ球菌、ブドウ球菌、緑膿菌系のバクテリアによるバクテリア性感染症が原因です。
慢性的な外耳炎
慢性的な外耳炎はバクテリア性の感染症で起きますが、外耳道の慢性的な皮膚炎によってより起きやすくなるといわれています。さらに湿疹、乾癬、脂漏性湿疹などの慢性的な皮膚病を患っている人は、外耳感染症に感染しやすいです。
すでに炎症や肌の傷がある状態で、汚染された水の中で泳ぐことも外耳炎の原因となります。湿った、炎症のある外耳道は、水中のバクテリアは理想的な環境といえるでしょう。
耳掃除など日常で気をつけたい外耳炎リスク
耳垢をとりすぎてしまったり、激しく引っ掻くように掃除してしまうと、感染症を起こす場合があります。耳垢は耳道を湿度が過度にならないようにする働きを持ち、常在菌が住みやすい環境を整えてくれます。
耳を掃除したり掻いたりしようとしたとき、異物が耳に入ったまま放置されてしまうと炎症を起こすことがあります。また、補聴器やイヤホンなどの異物を入れっぱなしにすることも、慢性的な炎症の原因になります。
泡風呂やシャンプー、ヘアスプレー、染髪料の使用は外耳道を傷つけ、外耳感染症につながる可能性があります。付け過ぎや流しそびれに注意しましょう。
外遊びやアウトドアでは、虫に気をつけてください。虫が耳の中に閉じ込められてしまうことで、外耳炎になることがあります。
タバコの煙、高度に汚染された空気も耳の感染症になるリスクを高めると考えられています。
熱く湿った気候は外耳感染症の発達を促進します。 ただし、秋と冬の乾燥にも要注意です。暖房が使われ湿気が下がるからでしょう。乾燥した空気は皮膚や粘膜を乾燥させるので、ウイルスが体内に侵入しやすくなってしまいます。
おわりに:耳掃除で力を入れすぎない!
自然に治ることが多いため、軽く考えがちな外耳炎ですが、頻繁になる場合は、糖尿病などで起こりやすくなっている可能性も考えられるので、早めに病院を受診するようにしましょう。耳掃除が外耳炎を起こすこともありますので、耳はやさしく扱うようにしてください。