子育て
家族で一緒に♪ 目の健康を保つための習慣とは
2024年10月2日
なぜ定期的な視力検査が重要なのか
なぜ定期的に目の検査を受けることが重要なのでしょう? 目に問題が起きても、痛くなることはめったにないので、つい放置してしまいがちです。
視力検査は、新しく眼鏡が必要かどうかや新しい処方箋が要るからという理由だけで受けるわけではありません。眼の健康をチェックするためにも重要な検査です。
視力検査では、目の健康状態や、目の病気を早期に発見することができます。たいていの目の病気は、早く発見できれば、完治させることができるのです。
目の検査を受ける頻度
眼科医は、全ての人に2年に一度視力検査を受けることを勧めています。40歳以上の人は、より頻繁に視力検査が必要になることがあります。
視力に関して心配がある場合は、眼科医または主治医に相談しましょう。
眼疾患のリスクが高い人
視力の問題は誰にでも起こり得る可能性がありますが、眼疾患のリスクが高い人もいます。
以下に当てはまる場合は、定期的に目を検査することが重要です。
- 60歳以上
- 学習障害を持つ人
- 家族に眼疾患の病歴がある人
子供の視力
子供たちは通常、自分の視力に不平を言うことはありませんが、視力が悪くなっているかもしれないというサインはあります。
- テレビの近くに座ることが増えた
- ものに顔を近づけて見ている
- 瞬きが多い
- 目を擦ることが多い
- どちらかの目が内側か外側を向いている
上記のようなサインを見かけたら注意が必要です。
子供の視力に問題があると感じた場合は、詳しい検査のため、眼科に連れて行きましょう。文字の読めない子供でも、視力検査をうけることはできます。大人と同じように、子供も少なくとも2年ごとに定期的な目の検査を受けることが推奨されています。
目の健康を守るためにできること
目を守るためにできることを以下にまとめました。
たばこをやめる
喫煙者は、非喫煙者と比較して加齢黄斑変性症および白内障を発症する可能性が高くなります。
運動する
運動が目によいとは意外に聞こえるかもしれませんが、非常に重要です。研究によれば、運動は、高血圧、糖尿病、動脈の狭窄または硬化の結果として起こり得る視力喪失の危険性を減少させる可能性があることを示しています。
健康的な食生活を送る
さまざまな果物や野菜を含む健康でバランスのとれた食事は、健康な体を作るのに役立ちますが、網膜の健康を保つのにも役立ちます。
お酒はほどほどに
お酒を飲みすぎると、早期加齢黄斑変性症のリスクが高くなる傾向にあります。
お酒による健康被害の可能性を低くするには、以下を参考にしてください。
- 男性も女性も、週に缶ビール8本以上は飲まないようにしましょう。
- 日常的に1週間に缶ビールを7本程度飲む場合、1日に一気に飲むのではなく、3日以上に分けて飲むようにしましょう。
日常生活における目の安全対策
目を怪我したりダメージが与えられると、痛みだけではなく、視力に影響を及ぼしてしまう恐れがあります。
角膜(眼を保護する透明な膜)はわずか0.5 mmの薄さなので、目は非常に傷つきやすいのです。
目を太陽から守るときの注意点
日食などの珍しい現象が起きても、太陽を直接見ることは絶対に避けましょう。太陽を直接見てしまうと、視力に大きなダメージを与え、失明を招くことさえあります。いくつかの研究によると、直射日光が白内障の原因の一つでもあると考えられています。
つばの広い帽子やサングラスを着用すると、紫外線から目を保護することができます。近年はサングラスの着用をすすめる声が日本でも増えてきました。
庭や公園など外遊びの注意点
- 枝:目の高さにある小枝などに注意する
- 土:細かい粒子が目に入らないように注意する
- 池の水:水や土には、角膜潰瘍の原因となるアカントアメーバと呼ばれる虫がいることがある
化学薬品の使用時の注意点
薬品による火傷も、目を傷つけてしまう原因の一つです。家庭で使用される、除草剤、植物スプレー、苛性ソーダ、漂白剤などに化学物質が使われています。アルカリ性物質は酸性のものよりも多くのダメージを与えます。
化学物質がはねて目に入ってしまった場合、たくさんの液体を使ってできるだけ早く徹底的に目から化学物質を洗い流すことが重要です。医師の診察を受けるとなお安心でしょう。
DIYの注意点
DIYが好きで、自宅でもの作りを楽しんでいる人も多いですよね。ただしDIYは目の事故を引き起こすことも。角を削る作業では、小さくて熱い金属が飛ぶため、非常に危険です。視力に影響する眼球鉄錆症のリスクがあるため、目の中に金属の粒子が入らないようにすることは特に重要です。作業中は、下記のポイントを抑えた安全眼鏡・ゴーグルなど目を守るものを着用しましょう。
- 耐衝撃性がある
- 顔にフィットして隙間がない
- 眼鏡をかけている場合、その上からでもフィットする
スポーツの注意点
スポーツをしている間も目の事故が起こるおそれがあります。運動している間はスポーツ用安全眼鏡を着用することをお勧めします。
泳ぐときは、コンタクトレンズは絶対に着用しないようにしましょう。目が敏感であれば、ゴーグルを着用しましょう。定期的に泳ぐ人で普段眼鏡をかけている場合は、度の入ったゴーグルもあります。
サイクリングの際にも、道路の破損による怪我を避けるため、また、ほこりなどが目に入らないように、サイクリング用の保護眼鏡をつけることが推奨されています。
パソコン使用時の注意点
最近では、パソコンの使用が眼の疾患の原因となるケースが少なくありません。パソコンを長時間使用すると、目を緊張させたり、既存の症状を悪化させたりする可能性があります。症状には、目の不快感、かゆみ、疲れ、ドライアイ、頭痛などがあります。
パソコンで作業をする場合は、意識的に目を休めるようにしましょう。定期的に遠くを見ることをおすすめします。たとえば、アイデアなどを考えているときには窓の外を眺めてみましょう。定期的に休憩を取って目を休ませることも忘れずに!
照明にも工夫を
パソコンを使ったり読書をしたりするときは、明るい場所を選びましょう。パソコンを使うときは、画面に部屋の照明が反射しないようにしてください。目の緊張や頭痛の原因となります。
おわりに:定期的な視力検査と目を守る行動が大切!
視力の低下は誰にでも起こりますが、眼疾患になると、日常の生活にさまざまな支障をきたします。そうならないためにも、日常生活を注意して過ごすことが大切です。