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過敏性腸症候群(IBS)の「下痢型」、食事療法のポイントは?
2024年8月7日
過敏性腸症候群(IBS)の下痢型、食事療法のポイントは?
まず、過敏性腸症候群(IBS)の下痢は、大腸の過剰な蠕動運動が原因で起こるものです。蠕動運動が活発すぎると中を通過する便のスピードが速くなり、水分を十分に吸収できずに排出された結果、下痢便となります。
IBSで下痢になるそもそもの原因は、多くの場合ストレスとされていますが、そのほか食べたものの影響で下痢になっている可能性もあります。具体的には、下記の食べ物や飲み物が挙げられます。
- 牛乳や乳製品
- 脂質の多い食べ物
- 香辛料やカフェイン、炭酸飲料などの刺激物
- アルコール
- 冷たい食べ物や飲み物
下痢型IBSの方は、まず上記の摂取をなるべく控えることが大切です。そしてもうひとつポイントとなるのが、「消化によいものを食べる」ということです。
消化によいものとは、うどんやおかゆ、豆腐、白身魚など、脂質をあまり含まず、水分を多く含んだやわらかい食べ物です。これらは消化にかかる時間が短く、それでいて栄養素が吸収されやすいため、胃腸の負担を軽減しつつ、効率よく栄養をとることができます。
下痢型IBSにおすすめのレシピ
下痢型IBSの方におすすめの食事のレシピをいくつかご紹介します。
煮込みうどん
材料(1人分)
- ゆでうどん:100g
- 鶏のささみ:30g
- にんじん:10g
- ほうれん草(葉の部分):15g
- だし汁:1カップ
- ★しょうゆ:大さじ1/2
- ★みりん:小さじ1/2
- ★塩:少々
作り方
- ほうれん草を茹で、色が鮮やかになったら冷水にさらす。その後水気を切り、みじん切りにする。にんじんもみじん切りにする。
- 鍋にだし汁を入れ、ささみを茹でる。茹だったらにんじんを加えて煮立る(アクが出たら取る)。
- さらにほうれん草を加えてしばらく煮る。★で味をつける。
- 最後にうどんを入れ、溶き卵を加えてとじる。器に盛りつければ完成。
たらのスープ煮
材料(1人分)
- たら:1尾
- じゃがいも(中):2個
- 玉ねぎ:30g
- にんじん:20g
- セロリ:20g
- にんにく:少量
- トマト(中):1個
- 水:1と1/2カップ
- 塩、こしょう、コンソメ、オリーブオイル:適量
作り方
- たらをひと口大に切り、塩・こしょうを振って軽く下味をつける。
- 玉ねぎは2cm角、セロリは1cm幅の斜め切りにし、じゃがいもとにんじんは厚さ4mm程度のいちょう切りにする。にんにくは薄切りにする。
- トマトはヘタを取って切り込みを入れ、熱湯にサッとくぐらせ冷水にさらす。皮をむいたら横半分に切り、1cm角に切る。
- 厚手の鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、にんにくがカリッとしてきたら一度取り出す。その後玉ねぎ、セロリ、じゃがいも、にんじんを入れて炒める。
- 野菜を炒めたら、水とコンソメを入れる。沸騰したら、たらを加えて弱火にし、アクを取りながら10分程度煮る。
- さらにトマトを加えて10分程度煮込み、塩・こしょうで味をととのえる。器に盛りつけ、にんにくを散らせば完成。
おわりに:食事内容の改善で、下痢症状が緩和されることも
IBSは消化器の疾患のため、食べるものが症状に大きく影響していきます。暴飲暴食は控え、消化にいいものを中心に、日々の献立を考えていきましょう。