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がんになったら家族にどう伝える?子どもに打ち明ける前に知っておくこと

2024年4月24日

子どもにがんのことを話す

がんになったとき、自分の子どもにそのことを話すのはとても難しいことです。ですが、子どもに打ち明けることで病気の状態を理解してもらえるだけでなく、安心感を与えることにもつながります。

正直に話す

正直かつ、わかりやすく今起こっていることを話しましょう。子どもには、がんがどんなものなのかを尋ねてみてください。年齢などに応じて、がんに対する知識やイメージが異なるはずです。子どもが知らないことを説明するようにしましょう。

わかりやすく話す

子どもが理解できる言葉で説明してください。難しい言葉で説明すると、子どもにとってよくわからない怖いものになってしまう可能性があります。

話しやすい時間と場所を決める

子どもと話をするのにリラックスできる場所、できれば誰にも邪魔されない場所で、時間帯を選んで子どもに話しましょう。
がんについて話す前に、これから話すことについて聞きたいことや思ってることがあれば、何でも言っていいということを伝えてください。特に悲しそうだったり、不安な様子のときはなおさらです。

安心してもらう

病気になっても、親として子育てをしていくことを伝えてください。病気が感情に悪影響を及ぼすこともありますが、いつでも子どもを大切に思っているということを説明してください。

明らかにする

一度にすべてを伝える必要はありません。いま起きている状況を明らかにしてください。子どもから質問されて答えがわからなかったときは、「わからない」と言いましょう。がんに関する読み物を一緒に読んだり、医師や看護師に尋ねてみてもいいでしょう。

前向きな気持ちを伝える

前向きな気持ちを持つことは大切ですが、守れるかどうかわからない約束はしないように気をつけましょう。
「子どもが元気で成長していくことで親が元気になること」や、「自分が愛されていること」、そして「子どもが手助けできることがあること」を子どもに教えてあげてください。

6歳未満の子どもの場合

小さな子は、日常の小さな変化にも敏感に反応します。子どもが安心できて、なついている人に、入院中の世話を頼んだり、子どもの面倒を手伝ってもらえるか相談してみてください。小さな子は一貫性を求めるので、できれば同じ人に協力してもらえるようにしましょう。日常にどんな変化が起きるか、前もって教えてあげるようにしてください。

入院する場合は、決まった時間に子どもに電話をかけるか、メッセージを送るようにしてください。そのとき、いつも子どものことを考えていることを伝えてください。

6歳から12歳までの子どもの場合

6歳から12歳までの子どもは、がんが体に及ぼす影響について理解できるようになってきます。

説明するためにシンプルで端的な言葉や短い文章を用いたり、情報を与えすぎて負担をかけ過ぎないようにしてください。次のようなことも伝えてください。

  • 子どもやそのほかの人のせいでがんになったわけではない 
  • がんは感染する病気ではない(近くに座ったり、触ったりしても問題ない)

思春期の子どもの場合

思春期の子どもと話をしたり、気持ちを打ち明けてくれる機会は少ないかもしれません。場合によっては、行動が理解できないこともあります。

ただ、自分の気持ちを人に打ち明けることは、前向きなことだと教えてあげてください。また、子どもがどんなことを考えているかを尋ねたり、一人の大人として接しましょう。一方で、この年代の子どもはまだ親の支援と教育が必要です。普段の関係性や約束を守ることを忘れないでください。

おわりに:癌のことをちゃんと伝える

子どもにがんの話をする時はいろいろなことを考え、悩んでしまう可能性があります。ですが事実を伝えることで前に進むこともあります。がんのことを正直に、わかりやすく、そして何よりも、子どものことを大切に思っているという気持ちをしっかりと伝えてあげてください。

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