子育て
子供の口に口内炎が! 病院に連れて行ったほうがよい?
2024年1月10日
子供の口に口内炎ができてしまう原因は?
大人の口内炎の原因として、疲労やビタミンの欠乏、ストレスや、細菌やウイルス、アレルギー、薬剤の影響などがあります。
子供の口内炎の原因には、以下のものが考えられます。
口の中の傷
口の中を噛んだり、熱いモノを食べて火傷をしたことで、口内炎が発症することがあります。最もできやすいとされる口内炎でしす。歩き始めたばかりの赤ちゃんはよく転倒するので、そのとき口をぶつけてできた傷が原因になることもあります。
ストレスの影響
疲れやストレスによって体の抵抗力が落ちることも、口内炎の発症原因になります。
ビタミン不足
ビタミンB2などが不足した場合やバランスを欠いた食生活は、口内炎の主な原因のひとつです。
ウイルスの感染
免疫力の弱い子供がウイルスに感染することによって起こります。ヘルペス性口内炎やヘルパンギーナなどの種類があります。
ウイルス性の場合、比較的症状は重くなる傾向にあり、口内炎がたくさんできたり、熱が出たり、倦怠感を感じたりすることがあります。
カンジダ菌の増殖
カビの一種であるカンジダ菌は、通常、誰もが持っている常在菌です。普段は害になることはありませんが、免疫力が低下してカンジダ菌が増殖すると、口内炎を起こすことがあります。
その他の原因
アレルギー反応が原因となることもあります。また、口内炎が非常にできやすい体質で、口内に傷や感染がなくても口内炎ができてしまう子供もいます。バランスのとれた食事や規則正しい生活で発症を抑えることができるといわれています。
子供の口内炎の症状にはどんなものがある?
種類別に見てみましょう。
アフタ性口内炎
頬の内側や唇の内側に、1個、ときには数個が同時にできます。ストレスやビタミン不足が主な原因とされ、ピリピリと常に痛い状態が続き、舌に発症したときは、痛みで非常にしゃべりにくくなります。
ウイルス性口内炎
唇やノドにできます。たくさんできるうえに強い痛みがあり、ときには40度近い高熱が出ることもあります。
カンジタ症口内炎
小さな白色の斑点状の口内炎が頬の内側が舌などにできます。乳児にできやすい口内炎です。口角炎の原因となることもあります。
口内炎ができてしまったら、どう対処すればよい?
口内炎ができても、とくに乳児の場合は言葉で伝えることができず、機嫌が悪くなったり泣いたりするだけとなります。
たとえば、極端に食欲が落ちたり、脱水症状となるなどの症状も出ますので、なるべく親が早く気づいてあげるようにしましょう。
他には以下の対処をすることが有効となるでしょう。
口の中を清潔にする
口の中を清潔に保つため、うがいや水飲みを多く行なう。こまめに歯を磨く
口内炎にしみない食べ物を選ぶ
熱すぎるもの、冷たすぎるもの、酸っぱいものを避けましょう。牛乳やうどん、おかゆ、パンプキンスープがおすすめです。
蜂蜜を食べさせる
蜂蜜には、殺菌、消炎作用があるといわれています。ただし年齢によっては蜂蜜を食べられないことがありますので、医師に確認するなど摂取には注意してください。
なお、アフタ性口内炎は10日前後で自然に治癒しますが、ウイルス性口内炎の場合や、次々にたくさんできたり、なかなか治らないなどのときは、小児科を受診しましょう。
また、ヘルペス性口内炎の場合は、抗ウイルス薬の処方が必要になることもあります。
どうすれば口内炎を予防できる?
以下のような方法を実践してみましょう。
生活習慣を見直す
ストレスをためないこと、疲れをためないこと、質のよい睡眠をとることが重要です。喫煙や過度のアルコールも控えましょう。
細菌の繁殖を防ぐ
歯磨きをさぼらず行ない、うがい、手洗いも実践しましょう。
ビタミンBを多く含む食べ物を食べる
卵、シイタケ、ブロッコリー、ほうれん草、レバー、チーズ、キャベツ、ブロッコリ、小松菜、ジャガイモ、レモン、キウイなどがビタミンBを多く含みます。
ビタミンを吸収しやすくするために、牛肉・豚肉・鶏肉、フカヒレ、いくら、納豆、サンマ、すじこなど、タンパク質を多く含む食べ物も一緒に摂りましょう。
ビタミンBの入ったサプリメントで補うことも有効とされます。
おわりに:痛みや腫れがひどいときは、病院へ連れていこう
口内炎は、長引いたり、一度に複数できることもあり、そのようなときはモノを食べたり、しゃべることもままならなくなります。子供が辛そうなときは、迷わず病院に連れていきましょう。