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思春期の子どものいじめ、どんな対応が考えられる?

2023年3月29日

なぜ子どものいじめが起こるのか

思春期のいじめには、理由のない場合があります。思春期独特の精神状態や、急な体の成長がもとで、訳もなくいらだって八つ当たりをすることがあるためです。このような子どもが何人か集まった時、近くに標的になる子どもがいたなら、いじめが始まることがあります。ちょっとした悪ふざけ、遊び感覚で始まる場合もあるということなのです。
いじめる側の子どもの中には、仲間はずれになるのが嫌でいじめに加わってしまうケース、やりたくてやっているのではないのにやめるタイミングが見つからないケースもあります。

助けを口にだせない

いじめられている子どもは助けを求めています。しかし、いじめられていることを口に出せない子どもが多くいます。それは、親や大人に言ったらさらに悪い結果になると恐れているからです。子どもは先生や学校が力になってくれない場合があることを知っています。親や学校に言ったら、いじめがエスカレートすることがあるからです。

見て見ぬふりはしない

いじめを目撃したら、勇気のいることですが、可能であれば止めるようにしてください。止めることで逆に自分がいじめの対象になる可能性がある場合は、第三者に必ず言ってください。まずは、友人、先輩、そして先生や親です。
誰にも言わない方がよいと自分で判断したのなら、外部の第三者に伝えてください。しかし、いじめを“なかったこと”には決してしないでください。

子ども向けいじめの相談窓口

学校や大人に相談がしにくい場合は、子どものためのサポートの団体やレスキューの24時間電話相談室などを利用するという方法があります。匿名で相談することも可能です。ひとりで抱え込まないで、誰かに話をしてください。対処の方法や解決の糸口がきっと見つかります。あきらめないでください。これはいじめている子どもにも同じことが言えます。こうした窓口の存在を、子どもが知ることができるような環境づくりをするのも、大人ができる対応法のひとつでしょう。

ネットでのいじめ

スマートフォンやSNSを子どもたちが使うようになり、急速にいじめのかたちが変わってきました。ネットのグループに写真や画像をアップロードして、みんなでからかったり中傷したりするいじめが増えています。最初は軽い気持ちでやっていたのが、どんどんエスカレートして、結果的にいじめられた子どもを自殺にまで追い込むことも出てきています。
以前のように対面で暴言をはいたり、暴力をふるったりしなくても、自分の部屋にいる間に、いじめの加害者になる可能性、いじめの被害者になる可能性があるのです。

おわりに:あきらめないで生き続ける

いじめに対抗する最大のことは、生き抜いて、いじめたものよりも幸せな日々を過ごすこと、という説があります。いじめから抜け出るためには、信頼できる大人に「伝えること」と決して「あきらめないこと」です。そして大人は信頼できる大人でいる義務があります。
子どもの世界にも楽しいことはたくさんありますが、大人の世界にはもっと楽しいこと、やりがいのあることが広がっています。いつかきっと大人になるのですから楽しみにしておいてください。

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