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赤ちゃんの乳歯が生えるとき ― 時期や前兆、痛みの対処法について

2019年5月1日

乳歯が生え始めるのはいつから?

一般的に、乳歯は生後6カ月頃から生え始め、3歳までに20本すべての歯が生えてくる場合がほとんどです。ただし、生える時期には個人差があります。生後3ヵ月で生え始める子もいれば、1歳になるまで生えてこない子もいます。

乳歯が生えるときに起きる症状

赤ちゃんの乳歯が生えるとき、次のような症状が現れることがあります。

よだれ : 生後10週目~3、4ヵ月頃に起きる症状です。よだれかけをつけて、頻繁にあごを拭いてあげて、肌が荒れないようにしてあげましょう。

発疹 : よだれで肌荒れや赤み、発疹ができることがあります。ワセリンなどで膜を作り、低刺激・無香料のクリームで保湿してあげましょう。

咳 : よだれで喉を詰まらせたり、咳き込んだりすることがあります。ただし、風邪やアレルギーなどがみられなければ、心配する必要はありません。

噛む : 歯ぐきの下に乳歯の圧力がかかることで、赤ちゃんは不快感が出てきます。歯がためやおもちゃ、授乳中の乳首や指など、目に入るものは何でも噛んでしまうことがあります。

泣く : 歯が生える痛みで泣いてしまう赤ちゃんもいます(平気な子もいます)。通常、最初の歯が生えるときが一番痛みますが、そのうち気にならなくなってきます。痛み止めを与えるタイミングなどについては、医師に相談してください。

怒りっぽくなる : 乳歯が生えるときの痛みで、不機嫌になる赤ちゃんもいます。このイライラは数時間で収まりますが、数日から数週間続くこともあります。

食事を嫌がる : 乳歯が生えかけた赤ちゃんは、食事に神経質になることがあります。不快感から食べなくなり、その空腹でイライラが増すこともあります。何日間も食べないようであれば、医師に相談しましょう。

夜に起きる : 乳歯が生え始めると、不快感で夜に起きることもあります。まずは一人で再び眠りにつけるかどうかを見守ってください。落ち着かないようであれば、背中をトントンしたり、子守唄を歌ってあげてもよいですが、授乳は控えましょう。夜間の授乳が癖になってしまう場合があります。

耳を引っ張ったり、頬をこすったりする : 乳歯が生えかけている赤ちゃんは、耳を強く引っ張ったり、頬やあごをこすったりすることがあります。歯肉と耳、頬は神経経路が同じなので、歯ぐきの痛み(特に臼歯)はほかの場所を刺激することもあります。

乳歯が生える痛みを和らげるには?

乳歯が生えることに伴う痛みを和らげるには、どうすればいいのでしょうか。

歯がためやおもちゃを噛ませる : 噛むことで乳歯による圧迫感をやわらげることができます。ゴム製の歯がためや、柔らかいおもちゃを噛ませてみましょう。できれば、冷たくて、歯ぐきの感覚を鈍らせるようなものがおすすめです。なお、歯がためのネックレスが効果的、という医学的証拠は乏しく、窒息の危険性があると警告している医師もいるため、使わないほうがよいでしょう。

冷たい食べ物を与える : 冷たいヨーグルトやフルーツを食べさせると痛みが緩和されることがあります。

おわりに:乳歯が生え始めたサインを見逃さないようにしよう

乳歯が生えてくる時期は赤ちゃんによってさまざまです。もし生えてくる段階になったら、上記の症状が現れたり、痛みのあまり大泣きしたりする子もいるかもしれません。そんなときは、ご紹介した方法をぜひ試してみてください。

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