子育て
子供が亀頭包皮炎になるのは何故? 対策はある?
2021年10月2日
亀頭包皮炎とは?
亀頭包皮炎は、亀頭や包皮に黄色ブドウ球菌などが感染して発症する病気です。他にも大腸菌やカンジダも原因となります。
包茎の場合には細菌が溜まりやすいため、亀頭包皮炎を起こしやすくなります。黄色ブドウ球菌や大腸菌などの雑菌が原因の場合、包皮が赤く腫れて痛みやかゆみがでることがあります。カンジダが原因の場合は、赤みや痒みだけでなく、白いかすのようなものが付着することがあります。
亀頭包皮炎を発症した場合、抗生物質の内服や塗り薬、カンジダの場合には抗真菌薬などを使用します。また炎症による赤みやかゆみが強い時は、ステロイドが微量に含まれているものを使用することもあります。包皮は薄く柔らかい組織で、亀頭も粘膜が敏感なため、治療の際には刺激の少ないものを使います。治療薬の効き目には個人差が大きく出るため、様子を見ながら治療薬を決めていくことがあります。
子供が亀頭包皮炎になるのはどうして?
亀頭包皮炎は性行為でうつることがありますが、それ以外の経路で感染することもあります。そのため、亀頭包皮炎は大人だけでなく子供も感染することがあります。
子供が発症する原因のひとつは、亀頭包皮炎が色々な雑菌で発症する病気だからです。特別な病原体ではなく、身近な病原体が原因で発症するため、子供が汚れた手で触ったために発症することもあるのです。
もうひとつの原因は、子供には包茎が多いという点です。包茎の場合、雑菌が溜まりやすく感染の危険が高くなります。性器を触る癖がある子供も多いですし、子供は汗をかきやすいため、亀頭や包皮が不潔になってしまうことが多くなります。さらに包茎があると雑菌の繁殖が盛んになります。このふたつの条件が揃っているため、子供は亀頭包皮炎を起こしやすいのです。
亀頭包皮炎を予防するためにはどんなケアが必要?
子供が亀頭包皮炎にならないようにするためには、親の協力が必要です。
普段から性器を触る癖があるときは、できるだけ触らないように伝えましょう。いったん癖になってしまうと、大きくなってから直そうと思っても難しくなることがあります。
また、ペニスを清潔を保つようにすることも重要です。お風呂に入った時は、シャワーでしっかりと流すようにします。このとき、石鹸やボディソープを使ってごしごしと洗う必要はありません。原因のひとつである真菌は石鹸では除菌効果が期待できず、細菌のバランスを崩してしまうからです。シャワーで流した後は水気を拭き取り、乾燥させましょう。
また、皮をむいて包茎を直していくことも亀頭包皮炎の予防になります。一気にむいてしまわないよう気をつけてください。このような点に注意しておくと、亀頭包皮炎の予防効果が期待できます。
おわりに:清潔に保つことが予防する上で重要
子供が亀頭包皮炎は、性器を清潔に保つことで予防できます。汚れた手で触らないよう注意したり、入浴中にしっかり流すなどして、できる限り細菌感染を防ぎましょう。