子育て
赤ちゃんの寄り目と斜視を見分ける方法はあるの?
2021年4月14日
赤ちゃんの寄り目、斜視かどうか見分けられる?
生後まもない赤ちゃんの場合は視力や目の筋力が未発達であり、鼻が低く黒目がちになり、寄り目にみえることがよくあります。
これは「偽斜視」と呼ばれるもので、名前のとおり斜視ではありません。
通常は生後3ヵ月ほどで眼球の位置が安定していきます。
偽斜視は成長に伴って鼻が高くなると、目の内側に隠れていた白目がはっきり見えるようになり、寄り目の状態ではなくなります。
斜視と偽斜視の見分け方
斜視かどうか心配という人は、赤ちゃんの鼻の根元をつまんでみましょう。
このとき両方の目が真っ直ぐ正面を見ていれば、斜視ではありません。
もし鼻の根元をつまんだときに「片目が内側を向いたまま」であれば、斜視の可能性があります。
ただ、これはあくまでも簡易的な見分け方です。心配なときは眼科で診てもらいましょう。
斜視の特徴
赤ちゃんはもともと鼻の根元が広くて低いため、正常であっても寄り目のように見えることがあります。顔の骨格が成長していくにつれて、徐々に目立たなくなっていきますが、次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 片方の目のみが常に一定方向に寄っている
- 目が寄っている方の物を見るときに頭を回して反対側の目で見ている
- 近くのものが良く見えていないようである
- 片方の目を隠すと眼振(目が揺れる)が見られる
これらの症状がある場合は、できるだけ早く病院を受診して検査を受けましょう。
関連記事:早く見つけたい、赤ちゃんの目のトラブル
斜視の原因は?
斜視とは、左右の目が同じ方向を向いていない―片目は正面を見ていても、もう一方の目は別の方向を向いている状態のことです。
斜視は片目の向きごとに 内斜視 片目が内側向き 外斜視 片目が外側向き 上斜視 片目が上向き 下斜視 片目が下向き
などに分けられます。
関連記事:外斜視とは、黒目がどうなることなの?治療方法はある?
原因
斜視の原因としては、以下のようなものが挙げられます。 目を動かす筋肉や神経の異常 遠視 遠視があると、目がピント調整を行おうとして内斜視を引き起こすことがあります。 何らかの病気や怪我 病気や怪我の影響で視力が低いと、両眼視(両方の目でものを見ること)ができずに斜視になってしまうことがあります。
斜視は治療できる?
斜視は、できるだけ早く治療を始めたほうが改善しやすいです。
具体的な治療法としては、以下のものがあります。
凸レンズによる矯正
斜視の原因が遠視の場合に使われる
眼帯をつける
筋肉が強いほうの目に1日数時間眼帯を巻いて、弱いほうの目の機能を鍛える
目の筋肉の体操
弱いほうの目を強くするために、目の筋肉の体操を行う場合もある
手術
上記の治療法でも効果が得られなかった場合、手術が必要になることがある
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おわりに:斜視だった場合治療が必要。気になる寄り目があるときは病院へ
斜視を未治療のまま放置していると、弱視につながってしまうこともあります。
斜視は早く治療すればするほど改善しやすいといわれているので、赤ちゃんに気になる寄り目があるときは、早めに眼科を受診しましょう。