子育て
子供の喘息は治る?症状を抑えるための4ステップ
2021年2月24日
子供の喘息症状を抑えるための4ステップ
以下では、子供の気管支喘息(以下、喘息)を管理し、症状を抑えるための4つのステップをご紹介します。
1.喘息のトリガーを特定し予防する
喘息の子供にはさまざまなトリガーがあり、トリガーは気道を刺激して喘息症状を引き起こす要因となります。トリガーは季節的に変化し、子供が歳を取るとともに変化します。いくつかの一般的なトリガーとして、タバコの煙、アレルゲン(ほこり、イエダニ、ペットのふけ)、ウイルス感染、強い香水のような刺激薬、運動、冷たい空気を吸い込む、気象変化などが挙げられます。
トリガーと症状を特定するのには時間がかかることがあります。喘息が発症した時期と持続期間を記録し、パターンが見つけるようにしましょう。パターンが見つかれば、トリガーの一部は環境管理措置によって避けることができる場合もあります。また、アレルギーは、アレルゲンにずっとさらされ続けると時間の経過とともに発展します。子供の喘息のトリガーは時間とともに変わる可能性があることも忘れないようにしましょう。
2.喘息発作の予兆を見逃さない
子供の喘息中には、毎日気づかないうちに病状が悪化していることがあります。喘息では空気の通り道が炎症によって狭くなり、喘鳴というヒューヒューした音がしますが、子供の呼吸は正常で、喘鳴がないように聞こえるかもしれません。次のような喘息発作を早期に察知するための方法があります。
ピークフローメーター
息を吐いた時の流速を測定するもので、喘息の病状が悪化する前に前兆として少しずつ数値が悪化するため早期発見に有用です。子供の呼吸を適切に評価し、喘息発作のリスクを判定する検査です。
早期の警告サインを探す
発作がいつ始まっているかを知る方法として、早期の警告サインを探すことが挙げられます。子供のサインは変化が小さいため、発作を予防するために明らかな投薬調整が必要となる可能性があります。
初期の警告サインは、喘鳴や咳などの明らかな発作の症状が現れる数時間、もしくは1日前に現れることがあります。子供は、見た目や気分、呼吸の変化があるかもれません。もしくは「変な感じがする」と訴えるかもしれません。初期の警告サインは、必ずしも発作があるという明確な証拠になるわけではありませんが、万が一に備えて前もって計画を立てておくためのシグナルになります。
3.処方されたとおりに薬を服用する
子供の喘息をコントロールするために、効果的な投薬計画を作るのは、少しの時間と試行錯誤が必要です。さまざまな薬が、さまざまなタイプの喘息に多少なりとも有効に作用しますし、いくつかの薬を組み合わせたほうが効果がある子供もいれば、そうでない子供もいます。効果が表れないと心配になるかもしれませんが、薬は医師が処方されたとおりに服用するようにしましょう。
非処方薬に気をつける
主な喘息薬には、発作治療薬と長期管理薬の2種類あります。喘息薬は症状と原因を両方とも治療するため、ほぼすべての子供に対して喘息を効果的に抑えることができます。市販薬や民間療法、ハーブ療法は、処方喘息薬の代用薬ではありません。なぜなら、これらは気道閉塞を元に戻すことができず、多くの喘息発作の原因に対処していないためです。その結果、喘息はこれらの非処方薬によってコントロールされず、逆に症状を隠してしまうことでかえって悪化する可能性があります。
4.喘息行動計画に従って発作をコントロールする
医師は、子供が発作を起こしている場合、何をすべきかを記述した、段階的な計画を提供します。この計画は、子供に応じて異なります。時間が経つと、家族はいつの時点で早期治療を始めればいいか、いつ医師に助けを求めるべきかがわかります。
おわりに:子供の喘息について親も学ぶ
喘息をしっかり管理するにはまず喘息の正しい対処法について学ぶことが大切です。