子育て
小さい子供や赤ちゃんの鼻炎症状、これって風邪? それとも花粉症?
2021年1月26日
小さい子供や赤ちゃんの鼻炎症状は?
小さい子供や赤ちゃんの風邪と花粉症などのアレルギーは鼻水、くしゃみ、咳など症状が似ているため、見極めが難しいものです。しかし、状態は全く異なります。
小さい子供や赤ちゃんの風邪は?
一般的な風邪はウイルス感染によって発症します。寒い時期の密接した空間で特に感染しやすいですが、小さい子供や赤ちゃんにとっては一年を通して感染しやいものです。
小さい子供にくしゃみをするときに手を添えたり、他の子供におもちゃを渡す前に、よだれをつけないように教えるのは難しいでしょう。また、赤ちゃんが既に風邪に感染している人の近くにいくと、赤ちゃん自身も感染してしまう可能性が高くなります。
小さい子供や赤ちゃんのアレルギーは?
アレルギーは、免疫系が本来無害な物質にも過剰反応することで起こります。
一般的なアレルギー物質には、カビ、ダニ、ペットのふけ、および花粉が含まれます。体はその物質を侵入者としてみなし、体を守る免疫システムが、ヒスタミンと呼ばれるタンパク質を血流に放出し、抗体を量産します。ヒスタミンは、涙目、くしゃみ、咳などのアレルギー症状の原因となります。
風邪か花粉症の見極めは?
どうすれば見極めることができるのでしょうか? 以下の症状が見られれば、風邪の可能性が高いです。
- 鼻水、鼻づまりや咳
- 機嫌が悪く、大好きな食べ物にも無関心
- (のどの痛みなど、何かしら痛みを抱えている可能性がある)
- 熱がある
- 鼻水が緑色で透明ではない
- 症状が最初の発症から数日後に悪化し、徐々に緩和される(1~2週間後には症状が無くなる)
- 周りに風邪をひいている人がいる
以下の症状があれば、花粉症などのアレルギーの可能性が高いです。
- 鼻づまり、くしゃみや咳
- 体に痛みはなく、熱もない
- 目が痒い、涙目、充血
- 鼻水は緑色ではなく透明
- 症状は数週間または数か月続くことがあります(アレルギー誘発物質がどれほど留まっているかによって異なる)。
- 家族にアレルギーの人がいる。
両親のどちらかにアレルギーがある場合25%、両親ともであれば50%の確立で遺伝する可能性があります。
本当にアレルギーがあるか、専門の医師の診察と検査を受けさせましょう。治療が見込めるかもしれませんし、少なくともアレルギー物質を避けることができるでしょう。
子供の季節性鼻炎(花粉症)とは?
段々暖かくなり、美しい花も咲き出す春先に、くしゃみ、鼻水、そして目のかゆみが発生したら、花粉症かもしれません。
それは子供でも同じです。ただし、花粉症は治療可能ですし、場合によっては予防することもできます。
このタイプのアレルギーは、花粉、樹木、草、雑草、またはカビのようなアレルゲンによって誘発されます。一般的に症状が多いのは、春および夏です。
典型的な季節性アレルギー症状には、くしゃみ、鼻づまり、耳、喉、目のかゆみなどがあります。
症状は個々によって異なりますので、症状が目のかゆみや充血、鼻づまりなどでなければ、正常でしょう。目の下にくまがあった場合、それもアレルギー症状の1つです。
アレルギー症状の緩和には、多くの市販薬があります。 一般的なアレルギー治療薬としては、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン拮抗薬、点鼻のステロイド薬などがあります。
医師に相談した場合、医師は子供の年齢、身長、体重に応じた、子供に優しい薬を勧めるでしょう。子供の花粉症が、市販薬や鼻スプレーで効果がない場合は、医師に相談しましょう。症状に応じた免疫療法やアレルギー注射などを行います。
予防は全く不可能だというわけではありません。窓を閉じたままにしたり、頻繁に掃除したり、花粉を定期的に取り除くなど、空気中のアレルゲンの量を最小限に抑えるためにできることがあります。
おわりに:風邪でも花粉症でも子供のつらさを取り除くことが先決
風邪も花粉症も、鼻に直接症状が出ます。眠れない、横になると鼻がつまるなど、子供にとっては、不快なものです。そんなつらい思いを何とか取り除くためにも、専門の医師に相談しましょう。
子供がつらいと見ている保護者もつらくなってしまいます。原因が特定されれば、対処できます。早めの対策をオススメします。