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赤ちゃんと睡眠~授乳中の母親の睡眠を確保する~

2020年6月29日

赤ちゃんはどのくらい眠る?

生後数週間~6カ月の赤ちゃんは、昼も夜もずっと寝ています。授乳中にも眠ってしまうかもしれませんが、赤ちゃんが飲み終えるまでは授乳を続けてください。赤ちゃんは飲み終えると完全に眠ります。お母さんの睡眠リズムとは異なると思いますが、赤ちゃんが寝ているときに寝るようにしましょう。
赤ちゃんと同じ時間に寝ないときは、赤ちゃんが寝ているときに物音を立てないようにしなくて大丈夫です。赤ちゃんが一定の音がある場所で寝るのはよいことです。

赤ちゃんに夜と昼に慣れてもらう方法は?

最初から夜は昼間と違うことを赤ちゃんに教える必要があります。日中はカーテンを開けておき、眠っているときでも生活騒音はあまり心配しないでください。
夜間は、次のようなことに気をつけましょう。
・照明を暗くする
・話すときは小さな声で話す
・ご飯を食べ終わったら、すぐに赤ちゃんのそばにいくようにする
・必要がない限り、赤ちゃんの位置を変えない
・赤ちゃんと一緒に遊ばない
こうすることで、赤ちゃんは徐々に夜は眠る時間だとわかってきます。

赤ちゃんはどこで寝かせればよいですか?

最初の6カ月間は同じ部屋にいなければなりません。生後数週間の赤ちゃんの寝る場所は、抱かれた腕の中だったり、ベビーベッドだったりします。赤ちゃんが眠る前に下に寝かせると赤ちゃんは楽になり、ひとりで眠ることにだんだん慣れてきます。赤ちゃんから少し目を離せるようになればひとりで眠らせやすくなります。

赤ちゃんの睡眠パターンをつかむ

赤ちゃんは、1日中寝たり起きたりを繰り返します。睡眠パターンがわかれば、必要に応じていつでも日常作業を変えることができます。たとえば自分が寝る前に赤ちゃんに授乳すれば、赤ちゃんが再び目を覚ますまでにしっかり眠ることができます。

赤ちゃんの就寝前の準備

生後3カ月ぐらいになると、そろそろ寝る準備ができるのではないかと思うかもしれません。赤ちゃんに簡単で穏やかな寝る準備を身に付けさせることは、後に睡眠の問題を防ぐのに役立ちます。赤ちゃんと1対1の時間をもつよい機会です。
寝る前の準備には次のようなものがあります。
・お風呂
・パジャマや新しいおむつに変える
・歯をみがく(生えてきたら)
・寝かせる
・寝入りやすくなるよう本を読んであげる
・穏やかな雰囲気を作り出すために部屋の照明を暗くする
・おやすみのキスをして抱きしめる
・子守歌を歌うか、赤ちゃんが寝るときにスイッチが入る携帯型音楽プレーヤーを用意する
大きくなっても、これに近い寝る準備を続けておくのがお勧めです。寝る前に刺激や興奮を与えすぎると再び目を覚ましてしまいます。本の読み聞かせのような、穏やかでリラックスできるようなことをしながら過ごしてください。
食事(授乳)時間と寝る時間の間に少し時間をあけてください。眠らせるために食べさせると、食べてから寝る習慣が赤ちゃんにしみついてしまいます。

赤ちゃんに必要な睡眠時間は?

大人と同じように、赤ちゃんの睡眠パターンも変わります。生まれつきほかの子より睡眠が多かったり少なかったりします。
以下に、赤ちゃんが1日に(日中の昼寝を含む)必要とする平均的な睡眠時間を示します。

新生児

ほとんどの新生児は目が覚めている時間より眠っている時間のほうが長くなっています。T1日の睡眠時間はさまざまですが8時間~16時間もしくは18時間にもなることもあります。ミルクがほしくなったり、おむつが汚れていたり、あまりにも暑すぎたり寒すぎたりすることも「夜泣き」の原因になります。

生後3~6カ月

このころになると夜中に授乳することも少なくなり、長く眠れるようになります。赤ちゃんの中には8時間以上寝る子もいますが、すべてがそうとは限りません。生後4カ月までに、赤ちゃんは夜に寝る時間が日中よりも2倍長くなります。

生後6~12カ月

このころは夜の授乳はもう必要がなくなり、最大12時間寝る赤ちゃんもいます。しかし、歯が生えるムズムズ感や空腹感で、夜中に赤ちゃんが目を覚ましてしまうこともあります。

1歳

1歳になると合計で約12~15時間寝ます。

2歳

2歳児の大半は、夜は11~12時間眠り、昼間に1、2回昼寝をします。

3~4歳

3~4歳の子どものほとんどは約12時間の睡眠が必要ですが、8時間~14時間であることが多いようです。中には昼寝が必要な子もいます。

夜泣きに対処する

新生児では、夜間に何度も起こされるため赤ちゃんの世話がとてもつらくなることがあります。積極的にパートナーやほかの人に助けを求めてください。母乳でなく人工栄養(粉ミルク)ならその仕事を共有してください。母乳のときでも、翌朝役割を交代したりして母親としての睡眠を確保しましょう。自分しかいないときは、赤ちゃんが寝ているときにいっしょに寝るなどして睡眠をとるようにしましょう。

おわりに

赤ちゃんの睡眠パターンは変動します。うまく寝かしつけられたと思ったら、翌日はまた2時間おきに起こされることになるかもしれません。赤ちゃんの成長に応じて、日課を変えていくことが必要です。成長段階によって、また歯が生えたり突発的な病気は、睡眠に影響を及ぼすことがあることを覚えておいてください。赤ちゃんが問題を抱えている場合や、日常生活のアドバイスが必要な場合は、医師や保健師に相談してください。

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