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早く見つけたい、赤ちゃんの目のトラブル

2020年4月20日

妊娠26週目の赤ちゃんは見えている!?

妊娠26週目赤ちゃんが目を開けます!
視覚的な映像をはっきり見られるようにする眼球の網膜が未発達だったので、この数か月閉じたままだった目は、妊娠第26週目くらいで開き始めます。子宮内で見えるものはあまりおもしろくはありませんが、目が開くことで、赤ちゃんはまわりで何が起きているのかわかるようになります。
お腹に懐中電灯の光を当ててみてください。赤ちゃんはお腹を蹴って返事をすることがあります。まるで、「光を当てないで」といっているかのようです。

赤ちゃんの目、トラブルの可能性も

赤ちゃんの目のトラブルは、見つけるのが難しいかもしれませんが、気にしてあげることが大切です。
赤ちゃんが視力検査表を読めないからといって視力検査をしないでいいというわけではありません。

早いうち(専門家は、6か月頃から目の検査をすることを推奨している)から、基本的な目の検査を眼科で受けさせましょう。家族に目のトラブルのある人がいたり、下記のようないつもと違うような症状が見られたりしたら、特に注意が必要です。
視力に問題があるかどうかを判断するにはまだ幼いので、難しいかもしれません。
でも、以下のことが見られないかどうか、保護者が確認しましょう。

・寄り目のようになっていたり、同時に同じ動きをしない
・頭痛の症状(頭を抱えたり、眉間にしわを寄せたり、まぶしい光や大きな音を嫌ったりする)
・吐き気(食欲がなくなったり、嘔吐したりする)
・ほかの子供がよけられるようなものにぶつかる
・何かを見つめるときに目を細めたり、首をかしげるようにして見る
・頻繁に目をこすったり、理由もなく目から涙が出たりする
・テレビを見るときのテレビまでの距離が近い

こうした症状のいずれかに当てはまる場合、これから説明する目のトラブルの可能性があります。

屈折障害

赤ちゃんの角膜の形が異常な場合に起こるもので、視界がゆがんで見える疾患です。一般的な屈折障害には、以下のようなものがあります。

近視、近眼

近くのものはよく見えるが、遠くのものは見えにくい状態。

遠視

遠くのものはよく見えるが、近くのものがぼやける状態。

乱視

視界がぼやけてしまう、焦点を合わせることができない状態。

上記共通の治療法としては、眼鏡をかけることで見えるようになるでしょう。

斜視

両方の目が同じ方向を向いていなかったり、左右で目の動きが異なったりする状態です。
通常、片方の目の筋肉が弱いことから、弱い目の視点が定まらないためにそうなります。
早く治療すればしただけ、良い結果が期待でき、より深刻な状態に発展しにくい傾向にあります。
筋肉の強いほうの目に1日数時間眼帯を巻くことで、弱いほうの目を鍛えるよ治療法もあります。
また、強いほうの目に目薬をさし、良い目の視界をぼやけさせることで、弱いほうの目の働きを促すという治療法もあります。

医者は、両方の目が同じ方向を向くようにするために特別にデザインされた眼鏡を処方したり、弱いほうの目を強くするために目の筋肉の体操を勧めてきたりするでしょう。
こうした処置がうまくいかない場合は、手術をすることもあります。

弱視

斜視を治療しないでおくと、弱視に発展するケースがあります。
赤ちゃんの脳は、視界が二重になってしまうのを防ぐために、斜視になっている目に映る景色を無視し、斜視に適応しようとします。結果として、脳は弱いほうの目で見ることができなくなってしまうのです。
治療法には、斜視の治療と同様、目薬、眼帯、特殊な眼鏡、手術などがあります。

おわりに:赤ちゃんの目のトラブル、早期発見で治療しましょう

小さな赤ちゃんは、また視力が定まりませんが、6か月頃には目の検査ができるようになります。少しでもおかしいなと思ったら、目の検査をしましょう。早期発見で、治療できる可能性は高くなります。

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