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赤ちゃんは熱中症にかかりやすい! 万が一に備えて、対処法を知ろう

2020年3月23日

赤ちゃんが熱中症になりやすいのはなぜ?


赤ちゃんは大人に比べて体内の水分量が多いのが特徴です。さらに新陳代謝が盛んで、とてもたくさんの汗をかくため、体内の水分や塩分が失われるスピードが大人に比べて速くなります。また身体の機能が未成熟なため体温調節がうまくいかないということがよくあります。そして、身体が小さいために夏の外出時には熱い地面に近くなり、ベビーカーに乗っていても蒸れて他の場所よりも熱くなりがちです。

そういった環境に置かれることで、赤ちゃんの場合はますます体内の水分が奪われるスピードが増します。そして、喉の渇きなどの初期症状を言葉で訴えられないので、発見が遅れ熱中症が重症化しやすくなってしまいます。

熱中症にかかった赤ちゃんにみられる症状の特徴は?


熱中症にかかった赤ちゃんに見られる症状は、初期の場合には顔が赤くなり、発熱する、おしっこの量が少なくなる、機嫌が悪いなどです。抱っこする時には体が熱くなっていないかと、顔色をよく見るようにしましょう。また、おしっこの量が少なく、いつもよりも母乳や水分をほしがる時には、体の中の水分が不足している証拠です。

熱中症がひどくなってくると、今度は赤ちゃんの顔色が悪くなり、手足が冷たくなることがあります。このような時には脈拍も弱くなっていることがあります。さらに、呼びかけても反応しない、ぼーっとしていて元気がない、母乳やミルクを飲まないといった症状が出てきた時には注意が必要です。熱中症がかなり悪化しています。

赤ちゃんが熱中症になっているかも・・・対処法は?


そのような熱中症の症状があらわれた時には、すぐに水分を十分にとらせましょう。ただの水よりも、スポーツドリンクやイオン飲料水のほうが塩分も同時にとれるのでおすすめです。ただし、意識がない場合には無理に飲ませてはいけません。

そして、熱くなり過ぎている環境を整えましょう。窓を開けたり、日陰につれていったり、エアコンをつけたりして気温の調整をします。服を何枚も着ているような時には、不必要な服は脱がせ、できるだけ体を冷やすようにします。保冷剤があれば、首や脇の下の大きな血管が通っているところに当てましょう。保冷剤がない場合には濡れタオルでも代用できます。熱中症の症状が重い場合にはすぐに救急車を呼びましょう。

赤ちゃんを熱中症から守るには?


赤ちゃんを熱中症から守るためには周囲の保護者が気をつけなくてはいけません。赤ちゃんはまだ自分で自分の身を守ることができないからです。

夏に外出する時には、外の気温だけでなく、赤ちゃんがいる場所の気温はどうなっているかを常に気にかけましょう。そして、こまめに赤ちゃんの様子を見ることも大切です。声をかけて機嫌を確認し、体に触れて体が熱くなっていないかをチェックしましょう。

なお、水分補給は少しずつ行うことが大切です。一気に飲んでも体内に吸収されずに排出されてしまうので、様子を見ながら少しずつ与えましょう。冬でもエアコンがきいている空間で厚着をしていると熱中症になることがあります。冬でも気を緩めずに確認しましょう。

おわりに:赤ちゃんの様子をこまめにチェックすることが、最大の熱中症予防

言葉を喋れる年齢になっていれば、「暑い」「喉が渇いた」などと症状を教えてくれますが、赤ちゃんの場合はそれができないため、放っておくと重症化してしまうケースも少なくありません。常に赤ちゃんの様子を気にかけ、熱中症を事前に予防しましょう。

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