子育て
赤ちゃんに海苔を食べさせていいのはいつから?
2020年1月4日
赤ちゃんに海苔を食べさせても大丈夫?
焼き海苔や青海苔など、余分なものが添加されていない海苔の場合、離乳食中期(生後8~9カ月)からあげて構いません。海苔には鉄分やミネラルが多く含まれているため、離乳食の食材としてもおすすめです。ただし、このときにあげてよいのは味のついていない素材のままの焼き海苔や青海苔で、味付け海苔はあげないようにしましょう。
焼き海苔や青海苔は、そのままでは乾燥しているため、赤ちゃんの口の中に貼りついたりして食べづらいです。最初はお粥やうどんに乗せるなど、ふやかしてから食べさせてあげましょう。細かくちぎってお味噌汁に入れるのもおすすめです。海苔を食べるのに慣れてくる離乳食後期には、好きな具材を海苔巻きにして手づかみで食べさせるのも良いでしょう。
赤ちゃんに海苔を与えるときの注意点は?
赤ちゃんに海苔をあげるときは、以下の4つのポイントに注意しましょう。
かけらが大きくなりすぎないよう気をつける
海苔が大きすぎるとうまく噛み切れず、口の中や喉にくっついてしまうことがあります。海苔は小さめにちぎったり、はさみで切ったりして、食べやすくしてあげましょう。お粥やうどんに乗せて、ふやかしておくのもおすすめです。
また、海苔が好きな赤ちゃんは、自分で取ってどんどん食べてしまうこともあります。食べ過ぎたり、大きいまま口に入れて喉にくっついたりしてしまうのを防ぐため、大きな海苔はテーブルの上に置きっぱなしにせず、赤ちゃんの手の届かない高い場所に保管しておきましょう。
食べすぎないよう注意する
他の食材と同じように、海苔の好き嫌いも個人差があり、海苔が大好きになる赤ちゃんもいます。基本的に少量であれば毎食食べても問題はありませんが、一度に大量に食べ過ぎると消化に良くないとされています。食べた後は便として排出されますので、便が黒緑色になって驚くお母さんもいますが、海苔の色なのでそのまま出てくること自体に問題はありません。
ただ、海苔は海藻類で食物繊維を豊富に含んでいますので、下痢や軟便になりやすい赤ちゃんにはあまり向いていないかもしれません。下痢や軟便がみられなかったとしても、最初は少ない量から始め、便の様子を見ながら少しずつ増やしていくと良いでしょう。
味付け海苔は1歳を過ぎてから
味付け海苔はおいしいので、大人でも好きな人は多いですが、しっかり味がついているぶん、塩分もたっぷり含まれています。そのため、味付け海苔は1歳を過ぎるまであげない方が良いでしょう。一般的に焼き海苔や青海苔は塩分が含まれていないか、含まれていてもごく少量ですが、成分表を確認してから購入すると安心です。
海苔の佃煮は2歳を過ぎてから
海苔の佃煮は味付け海苔よりも味が濃い食材です。また、塩分だけでなく、砂糖や添加物も多く含んでいます。離乳食に入れないことはもちろん、2歳を過ぎるまではあげないようにしましょう。
これは、あまりに早いうちから濃い味つけの食事ばかり食べていると、濃い味のものに舌が慣れてしまい、薄い味つけのものを食べなくなってしまうことがあるからです。さまざまな食材に始めて触れる離乳食期には、ごく薄い味つけで素材そのものの味をしっかり味わわせてあげましょう。
海苔でアレルギーになることがあるって本当?
焼き海苔には、昆布やわかめなどと同じように、「ヨード(ヨウ素)」というミネラル成分が含まれています。これは海藻類に含まれるものですから、青海苔や味付け海苔にも同じように含まれているものです。このヨードに対してアレルギーを持っていることがあり、海苔を食べた後に喉の腫れやかゆみ、くしゃみなどの症状が出る場合は注意が必要です。
また、味付け海苔に含まれる成分でアレルギー反応を引き起こすこともあります。味付け海苔には砂糖・しょう油・塩などの調味料だけではなく、えび・ほたて・昆布・かつお節などの魚介エキスが含まれているものが多いため、この魚介エキスでアレルギー反応が起こることがあります。このような理由から、味付け海苔は3歳を過ぎるまで食べさせない方が良い、とする意見もあります。
いずれの場合も、初めて食べさせる場合は小児科の開いている平日の午前中に、様子を見ながら少しずつ食べさせるのがおすすめです。万が一アレルギー反応と見られるような症状が出た場合は、すぐに医療機関を受信しましょう。
おわりに:離乳食の中期から、赤ちゃんに焼き海苔や青海苔をあげよう
赤ちゃんに海苔をあげる場合、離乳食の中期ごろから、味のついていない焼き海苔や青海苔をあげましょう。離乳食期には味つけの濃いものではなく、素材そのものの味を味わわせてあげることが大切です。
また、海藻類に含まれるヨードや、味つけ海苔に含まれる魚介エキスでアレルギーを引き起こすことがあります。初めて食べさせる場合は小児科の開いている平日の日中に、少しずつ様子を見ながら食べさせてあげましょう。