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子供に多い骨折、「若木骨折(わかぎこっせつ)」とは

2019年12月30日

若木骨折(わかぎこっせつ)とは

普通の骨折は骨がぽきっと折れてしまいますが、若木骨折はその名のとおり、骨が若木のようにしなりながら曲がってしまう状態のことをいいます。若木骨折は基本的に大人に起こることはなく、成長期の子供がなりやすいと言われています。

若木骨折を治療せずに放置すると、成長に大きな影響を及ぼすことになったり、後に大きな障害に発展することもあります。

若木骨折の場合、どんな症状がみられる?

一般的な骨折の場合、鋭い痛みを感じたり、関節が動かなくなったりといった症状が見受けられますが、若木骨折ではこのような骨折に特有の症状がみられないのが特徴です。

厳密にいえば、若木骨折とは骨が曲がっているだけで、折れているわけではありません。そのため、関節の動きに影響はほとんどなく、目立った外傷も見当たりません。そのため、骨折してもあまり痛みを感じなかったり、傍から見ても異常がないように見えたりします。ただ、骨折から2、3日経った後に痛みが出る場合があります。

若木骨折が起こる原因は?

若木骨折が起こる原因は、骨が柔らかさにあります。一般に、子供の骨は成長過程にあるため、骨が柔らかいです。そのため、外から力が加わったときに変形しやすいという特徴があります。たとえば、転んで肩や腕などをぶつけただけでも簡単に変形してしまうことがあります。骨が柔らかいという本質的な原因と、外部的な力の要因が合わさることによって、若木骨折は起こってしまうのです。

また、食生活が偏っている子供の場合、骨の強度が弱くなっていることもあるため、若木骨折を起こすリスクが高くなります。

若木骨折はどうやって治す?

若木骨折は普通の骨折とは異なるものですが、治療方法は普通の骨折とほぼ同じです。治療にあたって、まず折れた部位をレントゲン(X線)で撮影し、骨の状態を確認してから、正しい方向に骨を固定して矯正していきます。基本的には3週間程度で自然治癒していくため、手術をする必要はありません。成長期の子供は、骨がやわらかいぶん、矯正もしやすいのです。

ただし、骨折に気づかず成人してしまった場合では、自然治癒が難しくなるため、外科的な手術が必要になります。

おわりに:見た目ではわかりにくい若木骨折。遅れて痛みが発生したら病院へ

  • 若木骨折は、骨が柔らかいために起こる骨折
  • ケガをしてから数日後に突然痛くなる、といった症状がみられる
  • ただし、関節が普通に動くので発見が遅れることもある

若木骨折は子供のうちに治療すれば、自然治癒が見込めます。骨折が疑われるような状況に見舞われたときは、念のため病院で診てもらうことをおすすめします。

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