子育て
ヘルパンギーナでのどが痛いとき、どんな食事がおすすめ?
2019年9月28日
ヘルパンギーナとは、どんな風邪のこと?
ヘルパンギーナは、毎年7月頃が感染のピークとなるウイルス性の夏風邪で、幼稚園や保育園に通う年代の乳幼児がかかりやすいことで知られています。
口の奥に水疱状の小さな発疹がたくさんできるのが特徴で発熱を伴います。
ヘルパンギーナの症状
ヘルパンギーナでは以下のような症状が見られます。
- 38~39℃以上の高熱
- のどの強い痛み
- 口や喉の水疱
特に、乳幼児は高熱や口の中の痛みで十分な水分摂取ができなくなることによって脱水症を引き起こしやすくなります。
ぐったりしている、目が落ちくぼんでいる、尿量が減った、唇や舌が乾いている、などの症状が見られる場合はできるだけ早く病院を受診するようにしましょう。
ヘルパンギーナはどうやって予防すればいいの?
いったんヘルパンギーナにかかってしまうと、最低でも2~3日は高熱が下がらず、特効薬もありません。
解熱薬で体温を下げる対症療法を施し、抵抗力を付けて、ウイルスの引き起こす症状が治まるのを待つことになります。
そのため、まずは「感染しない」ための予防対策が重要になってきます。
コクサッキーA群ウイルス、コクサッキーB群ウイルス、エンテロウイルス、エコーウイルスなどがヘルパンギーナを発症させる原因の病原体ですが、手洗い、うがい、消毒などの基本的な衛生習慣を心がけていれば、感染は十分に予防できるとされています。
ただ、コクサッキーA群ウイルスは一般的なアルコール消毒剤に耐える性質を持っている「ノンエンベロープウイルス」です。
酸性アルコール消毒剤の方が消毒効果が高いので、感染のピークのときは酸性アルコール消毒液を使うことをおすすめします。
ヘルパンギーナのときにおすすめの食事は?
ヘルパンギーナは主症状である口の奥の水疱状発疹によって、香辛料などの刺激のある食べ物や、炭酸飲料や酸味がある飲み物(オレンジジュースなど)は飲み込みにくくなってしまいます。
また、温かい飲み物もヘルパンギーナの人ののどを刺激することになるので控えたほうがいいです。
飲み物でいえば、麦茶や牛乳など、冷たくて飲み込むのに抵抗の少ない飲料を選びましょう。
食べものでは、ゼリーやヨーグルト、冷製スープなど、消化がよく冷ましてあるものを食べることをおすすめします。
炭水化物で元気をつけたいときは、うどんやそうめん、おじやを冷ましたものだと食べさせるようにしましょう。
ヘルパンギーナの人におすすめのレシピ
ヘルパンギーナは口やのどに水疱を形成し、2~3日ほど経つと潰れて潰瘍となります。その結果、非常に強い痛みを伴うことが多く、口の中に刺激を与えない食事を心がけることが大切です。
ここではヘルパンギーナにかかったときにおすすめのレシピを3つご紹介します。
卵がゆ
主食はトロトロに煮込んだおかゆがおすすめです。口の中への刺激を最小限にするには、人肌の温度まで冷やしてから食べましょう。
やわらかめに炊いたご飯をたっぷりのだし汁の中に投入してトロトロになるまで良く煮込み、十分な柔らかさになったら溶き卵を回し入れて完成です。
味付けは塩やしょうゆで調整しますが、できるだけ刺激を減らすためにもだし汁を活用して塩分を控えめにするのがポイントです。
野菜とろみスープ
粘膜の修復に必要なビタミン類を多く含む野菜をトロトロに煮込んでとろみスープにすれば、口の中への刺激を抑えつつしっかりと栄養を摂ることができます。
ニンジンや玉ねぎ、キャベツなどお好みの野菜を細かくカットし、コンソメキューブを投入したスープでしっかり煮込みます。煮崩れするような硬さになったら、水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつければ完成です。
ヨーグルトバナナ
口の中の灼熱感がある時は、ひんやり冷たいデザートを食べてみましょう。おススメは粘膜を覆って保護する作用のあるヨーグルトです。
バナナは2~3分ほどレンジで加熱して柔らかくします。スプーンで潰し、無糖ヨーグルトとよく混ぜ合わせれば完成です。きな粉や蜂蜜で甘みをプラスしても美味しいですよ。
おわりに:ヘルパンギーナの回復は、食べ物の工夫が大切
ヘルパンギーナには特効薬がありません。そのため、子供がヘルパンギーナにかかってしまったら食事で栄養補給をして、ウイルスに打ちかてるだけの体力を維持させてあげなくてはいけません。
子供はのどの痛みで食事を摂りたがらなくなってしまいますので、冷ましたおかゆやおじや、そうめんなど、食べやすいものを飽きがこないように工夫して食べさせてあげるようにしましょう。