子育て
沐浴のやり方を覚えて、赤ちゃんとお風呂を楽しもう
2019年8月19日
生後約1カ月くらいまでのお風呂は「沐浴」
生まれてから約1カ月の間の赤ちゃんのお風呂のことを沐浴(もくよく)と呼び、それ以降の入浴とは区別しています。
なぜ区別するかというと、抵抗力の弱い生まれたばかりの赤ちゃんを雑菌や感染症から守るために細心の注意をはらう必要があるためです。
赤ちゃんが沐浴用のバスタブの中でお湯をかけられるときの気持ちよさそうな顔を見て、お母さんはしあわせをいっぱい感じると思いますよ。
沐浴の始めは助けを借りながら
退院したばかりのお母さんは体調もまだ回復していません。最初から全部自分でしようと思わないでください。
誰かの助けを借りられるなら、助けてもらいましょう。
たとえば、まずはパートナーであるご主人に頼ってみてはどうでしょうか?
男親は肉体的に妊娠しないので父親になった実感をもちにくいと言われることもありますが、生まれたばかりの赤ちゃんを沐浴させているうちに父親の実感がわいてきたということも多いようです。
お父さんにも沐浴のやり方をきちんと伝えてあげてくださいね。
赤ちゃんは決まった時間、同じ環境のお風呂が安心
生まれたばかりの赤ちゃんは、首もまだすわっていません。繊細で小さくて、力の入れ方に迷って、うまく沐浴させてあげられるか不安かもしれませんね。
でも、正しい方法で沐浴させてあげられれば、そんなに心配しなくても大丈夫です。
沐浴させるときは、赤ちゃんの両耳を親指と小指でそれぞれ押さえて水が入らないようにし、残りの3本指で赤ちゃんの頭の後ろを支えて、片手で赤ちゃんの体を洗ってあげましょう。
赤ちゃんをに安心してもらうためにも、
- できれば毎日、決まった時間帯に
- 赤ちゃんがつかれないように時間は10分程度で
沐浴するようにしましょう。
あとはお母さんが落ち着いていて、楽しい気分で赤ちゃんといっしょに過ごしてあげれば、それが赤ちゃんにも伝わって、お湯につかることは楽しいことだと感じてくれます。
沐浴の温度
沐浴のときに用意するお湯の温度は38度前後が最適とされています。ただ、沐浴をする場所の条件によってはお湯がすぐに冷めてしまうこともありますので、脱衣所など冷えやすい場所で沐浴する場合は39~40度前後にするなど状況に合わせて調節しましょう。
お湯の温度は肌の感覚では分かりにくいこともあるため、温度計を用意しておくと便利です。沐浴する期間は短いですが、赤ちゃんのためにも出産前に買いそろえておきましょう。
赤ちゃんを沐浴させるのは、どこ?
赤ちゃんを沐浴させる場所は、それぞれのご家庭の状況によって異なります。
それぞれの場所での準備、沐浴の仕方、用意する道具などは次の通りです。
浴室
浴室での沐浴は、床などが濡れても気にしなくていいため沐浴に慣れていないママやパパに適した場所です。
用意するものは沐浴用のバスタブなどのみでよく、いろいろなタイプのものが販売されていますのでお好みのものを選びましょう。
ただし、浴室は冬場になると室温が低下しますので浴室暖房やヒーターを使って赤ちゃんが寒くない環境を作りましょう。
リビング
リビングは、空調で室温を一定にしやすいため赤ちゃんの沐浴に適しています。ただし、沐浴の最中に水しぶきなどが床に飛び散ることがありますので、沐浴用のバスタブの下にタオルやビニールシートなどを敷いておくと便利です。
台所や洗面台のシンク
最近では、水しぶきなどを避け、ママやパパが立った状態で沐浴できる台所や洗面台のシンクに設置できる沐浴用のバスタブが販売されています。
ややスペースが狭いため沐浴に慣れていないママやパパはやりにくいと思うかもしれませんが、腰痛などに悩まされているママやパパにおすすめです。
いっしょにお風呂に入れるのは、いつから?
生後約1カ月を過ぎた頃から一緒に「お風呂」に入れるようになります。
この時期はまだ首がすわっていませんので、沐浴用のバスタブを使って入浴させてください。首がすわるようになったら、防水加工されたベビーチェアに座らせてあげましょう。
- 転倒しないようにする
- 体を洗っている間に、赤ちゃんの体が冷えないようにする
ことに十分注意してくださいね。
おわりに:沐浴のやり方を覚えて、赤ちゃんとお風呂タイムを楽しもう
やり方さえ覚えておけば、赤ちゃんの沐浴はそこまで難しいことではありません。
- 最初は助けてもらいながら
- 毎日決まった時間に、10分程度で
- 落ち着いて、楽しい気分で
ということを心がけ、赤ちゃんといっしょに楽しい気分で過ごしてあげれば、赤ちゃんもきっとお風呂好きになってくれますよ。