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赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の治し方は?

2019年8月6日

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の特徴は?

赤ちゃんがアトピー性皮膚炎を発症している場合、食物アレルギーを持っていることが多いといわれています。

そして、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんはセラミド(肌の角質層に存在し、細胞と細胞の中でスポンジのように水分や油分を抱えこんでいる成分)が不足しており、皮膚のバリア機能が低いためにアレルゲンが皮膚から入り込みやすく、そのことが原因でかゆみなどの症状が悪化しやすいとも考えられています。

そのため、アレルゲンとなる食物を摂らないようにすることとあわせて、皮膚を清潔にして保湿ケアをしてあげることも大切です。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎ってどんな症状?

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎で起こりやすい症状は、赤くなる・ブツブツができる・フケのように皮膚がむけてしまうといった皮膚の異常です。かゆみを伴う湿疹が出たり治まったりを繰り返しながら、数か月繰り返しで発生します。そして、一時的ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。

特に顔と頭には症状が発生しやすく、胸や腹、そして背中や足と全身へ広がっていきます。さらに赤ちゃんは無意識のうちにかきむしってしまうことが多いので、引っかいた傷跡があったり、衣服にこすれてできている傷ができていた場合は、アトピー性皮膚炎の可能性が高いでしょう。また、「耳切れ」といって、耳の付け根や耳たぶが切れる症状も特徴的です。

ただし生後2ヶ月以内の赤ちゃんは、アトピー性皮膚炎と似た症状が出る乳児脂漏性皮膚炎の可能性もあります。乳児脂漏性皮膚炎は主に顔に症状が出るという特徴がありますが、判別のために病院で診てもらった方がいいでしょう。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の治し方は?

アトピー性皮膚炎を病院で治療する際、塗り薬を使うことが多いです。かゆみが強く出ている場合は、内服薬を使うこともあります。

塗り薬の治療

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の治療でも、ステロイドの入った塗り薬を使って炎症を鎮めます。ステロイド薬は症状がひどいところだけでなく、悪化防止のためそこまでひどくないところにも使われます。

症状が治まるにつれて、少しずつ弱い薬や保湿剤に切り替えていきますが、少し症状が落ち着いてきたかなと思っても、自己判断で使用をやめるのは禁物です。必ず医師の指示に従って薬を使いましょう。

内服薬の治療

内服薬として用いられるのは、抗アレルギー薬です。抗アレルギー薬は、アレルギー症状(かゆみなど)を抑えるために使われます。内服薬は効果が出るまでに時間がかかるので、しばらく飲み続けなくてはいけません。

ただし、抗アレルギー薬といってもアレルギー体質を治す効果はなく、あくまで塗り薬の補助としてかゆみを軽減するための薬ですので、しっかりと塗り薬を使うことが大切です。

自己流のケアは危険

アトピー性皮膚炎を治すには、赤ちゃんの肌をできる限り清潔に保ち、刺激の少ない衣類に着替えさせたり、部屋を清潔も保つことも重要です。

ただし、自己判断で市販の商品を使用したり、自己流でケアをしたりすると治るのを遅らせてしまったり、症状を悪化させてしまう恐れがあります。赤ちゃんのうちはまだ生活圏も狭いので、医師の指示通り適切なケアをすることで効果も出やすいです。必ず病院を受診して、適切な治療をするようにしてください。

おわりに:早めの対処でアトピー性皮膚炎の悪化を防ごう

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は、早めに対処することで悪化を防ぐことができます。なかなか治らない赤みや皮膚の炎症がある場合は、アトピー性皮膚炎の可能性があるので、早めに皮膚科を受診しましょう。

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