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赤ちゃんや子供を百日咳から防ぐには、どうすればいい?

2019年7月29日

百日咳ってどんな病気なの?

百日咳(細菌の感染による伝染性の呼吸器官の疾患)にかかる子供は、ワクチンが発達してきているおかげで、以前に比べると減ってきています。


ただ、逆に10代や大人の間では増加傾向にあり、こうした人たちは気づかないうちに感染することになるため、知らずに感染を拡大させていくことがあります。

子供が十分に百日咳を防衛できるようになるまでには、小児期にワクチンを何度か接種する必要がありますが、妊娠中に母親がDPTPワクチンを打っておけば、産まれてすぐに予防効果が期待できます。

子供の百日咳を予防する方法はある?

2か月以上の子供を百日咳から守るために一番良い方法は、DPTPワクチンを打つことです。DPTPワクチンは、ジフテリア(細菌感染による呼吸器異常)、破傷風(細菌が傷口から体内に入ることで発症する細菌性感染症)、ポリオ、百日咳の予防に有効なワクチンです。

指定のワクチンを決まった年齢で打っているか、確認しましょう。子供は、最低3回はDPTPワクチンを打っていないと、百日咳を十分に予防できるとはいえません。また、子供の両親、祖父母など、子供の周囲の人も、百日咳のワクチンを打っておくとより感染のリスクは下がります。

また、子供の周囲から体調の悪い人を遠ざけることも大切です。とくに新生児は免疫系が未発達のため、あらゆる病気に感染しやすい状態です。
友人や親戚などと会う約束をしていても、体調が悪いようなら延期してもらいましょう。

手洗い

家族全員が定期的に手洗いを行うだけでも、感染のリスクは変わっていきます。
子供を抱く前は、とくに注意してください。


これは家族だけでく、少しの時間しか会わないような人も同じです。子供に会うとき、抱っこするときは、その前に必ず手を洗ってもらうようにしてください。
百日咳は症状がでないこともあるので、流行しているときは、ほかの小さい子供と接する時間を制限するようにしましょう。

百日咳の症状は?どんなときに病院に行けばいい?

百日咳では次のような症状が現れます。当てはまる項目が続く場合はできるだけはなく病院を受診して検査・治療を受けるようにしましょう。

  • 発熱や喉の痛みなどの風邪症状を生じ、徐々に咳が増える
  • 発作的に咳が止まらなくなることがある
  • ヒューヒューという呼吸音がする
  • 顔のむくみや目の充血などが見られる

百日咳の治療は?

百日咳の治療にはクラリスロマイシンやエリスロマイシンなどのマクロライド系の抗菌薬が使用されます。服用を開始すると症状は速やかに改善し、周囲への感染を予防することにもつながります。


また、その他にも咳に対する鎮咳薬や去痰薬、気管支拡張薬、発熱に対する解熱剤などの対処療法が併用して行われます。乳幼児では咳発作のために呼吸が上手くできず、体内の酸素が足りなくなることもありますので、そのような場合には入院して酸素吸入が必要になることもあります。

おわりに:子供を百日咳から守るために、ワクチンと手洗いを徹底しよう

まだ小さい子供は、免疫系が未発達ですから、いろいろな感染症にかかる危険があります。保護者は、できるだけその危険を避ける手立てを打ちましょう。特に百日咳はつらい咳を伴います。この記事を参考にして、子供を百日咳から守りましょう。

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