妊娠
おしるしの量ってどのくらい?大量に出ることってあるの?
2019年7月25日
おしるしの量ってどのくらいが普通なの?
おしるしの量は個人差がありますが、一般的には「おりものシート」に少量付着する程度のものから、生理の少ない日程度の量の人が多いといわれています。
また陣痛開始後は、生理の多い日程度の量でどろっとしたおりものが排出される人もいます。下着を汚さないように、臨月には生理用ナプキンを持ち歩くようにしたほうがいいでしょう。
ただし、おしるしの量や色は千差万別であり、中にはおしるしが全くこない人もいます。
おしるしが来なくてもあまり心配する必要はなく、「おしるしがきたら出産が近い」サインという程度に考えておくといいでしょう。
おしるしの量が多くて出血がいっぱい!これって大丈夫?
おしるしの量は、少ない場合ではトイレットペーパーや下着に付着する程度の量で、多い場合でも月経ほどの量で大出血することはありません。
そのため、あまりに大量の血液が出る場合は、おしるし以外のトラブルの可能性があります。大出血を伴う病気として、常位胎盤早期剥離や前置胎盤などが考えられるため、出血量が多い場合は注意が必要です。
常位胎盤早期剥離
通常の胎盤は、赤ちゃんが産まれた後に排出されて自然に止血します。しかし、常位胎盤早期剥離とは、まだ赤ちゃんがお腹の中にいる間に胎盤が剥離してしまう疾患です。 胎盤が早くに剥離してしまうと、大出血が起こるため、激しい腹痛に加えて真っ赤な鮮血の出血が排出されます。常位胎盤早期剥離になると、母子、胎児ともに危険が及ぶため、激しい腹痛やお腹の張りがある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
前置胎盤
前置胎盤とは、通常では子宮底部と呼ばれる子宮の一番奥で作られるはずの胎盤が、子宮口付近に作られることにより、赤ちゃんが出口を塞いでしまっている状態のことをいいます。そして妊娠後期になると、赤ちゃんが成長するにつれて子宮頸部が伸びて、胎盤の位置がずれ、子宮壁から剥がれた部分から出血が起こるのです。 前置胎盤の特徴として、大出血がありますが、下腹部の痛みは伴いません。そのため、腹痛はないけれど大出血があるという場合は、注意が必要です。
以上のように、臨月に大出血が起こる場合は何かしらの問題がある可能性が高いため、すぐに医療機関で診てもらう必要があります。
あまりに出血量が多いと正常な出産が困難になり、帝王切開が必要になるなど出産に伴うリスクが高くなってしまいます。
少しでも異常を感じた場合はすぐに医療機関に連絡しましょう。
色が薄くて水のようなおしるしが大量に!病院へ行くべき?
一般的に、破水(卵膜が破れることにより羊水が出てくること)は陣痛開始後に子宮口が全開になってから起こるとされていますが、陣痛が起きる前や子宮口が全開になる前に起こることも珍しくありません。
ただし、あまり早くに破水してしまうとそこから細菌が侵入したり、赤ちゃんより先にへその緒が出てきてしまう恐れがあります。
破水の特徴には以下のようなものがあります。破水した後のシャワーや入浴は避けて、すぐに医療機関に連絡をしてください。
- 無色、乳白色、ピンク色のいずれかで量が多い(一度でどっと排出される、または少量ずつ排出される)
- 無臭、生臭い
- 動いていなくても排出され、自力で止めることができない
- さーっと流れるように液体が排出される
おわりに:大量出血する場合は注意が必要
おしるしの量は、少ない場合ではトイレットペーパーや下着に付着する程度の量で、多い場合でも月経ほどの量で大出血することはないとされています。
そのため、大量に出血した場合は大量出血を伴う疾患である、常位胎盤早期剥離や前置胎盤などの疑いがあるため注意が必要です。最悪の場合は、母子ともに死に至る危険があるため、少しでも異常を感じた場合はすぐに医療機関に連絡しましょう。