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生理中や妊娠中に受けられない健康診断はどれ?理由も解説!

2025年2月12日

生理中に尿検査は受けられる?

生理中に受けられない検査の代表が「尿検査」です。これらの検査を受ける予定の日に生理になってしまった場合、分かり次第すぐに医療機関や学校、自治体などに連絡して日程の変更をするか、当日は受けられる検査だけを受け、尿検査のみ生理が終わった後に受けるようにしましょう。

生理中は尿検査を受けられない理由って?

尿中に存在する細胞・タンパク質・糖・尿潜血などの有無によって体の健康状態を検査・診断します。この検査によって腎臓系や尿路系の疾患を発見するのが目的ですが、生理中の場合、尿に血液が混ざって尿潜血反応が「陽性(+)」となってしまいます。通常は、腎臓や尿路に何らかの炎症や傷などの異常があるときにこの反応が出ます。

ですから、生理のときに尿検査を行うと、本当に異常がある「陽性(+)」なのか、生理の血による「陽性(+)」なのかわからなくなってしまいます。また、生理の血の中には剥がれ落ちた子宮内膜が混ざっていることがあり、これらが細胞やタンパク質として検出されてしまうこともあります。このように、生理中の尿検査は経血によってさまざまな異常値の反応が出てしまうことがあり、正しい検査結果を出すことができないので、基本的に受けられません。

尿検査以外にも、生理中に受けられない検査はある?

尿検査以外にも、大腸がん検診(便検査)や子宮がん健診は生理中に受けることができません

生理中の便検査

尿検査と同じように経血によって潜血やタンパク質の値が「陽性(+)」となってしまうことがあり、大腸がんなどの異常による反応なのか、経血による反応なのかわからなくなってしまいます。尿検査より混ざるリスクは低いのですが、念のため避けておいた方が良いでしょう。

生理中の子宮がん検診

子宮頸がん検診(膣にごく近い部分)と子宮体がん検診(子宮内部)があり、いずれも該当部からほんの少し細胞を採取して検査を行います。子宮頸がん検診は生理中でも受けられることがありますが、出血が多い場合は細胞を十分に採取できないことや、正確に採取できないこともありますので、基本的には避けたほうが良いでしょう。

子宮体がん検診は、子宮の奥に細い器具を挿入して細胞を採取するという検査の性質上、生理中は細胞が採取しにくいだけでなく、感染の原因になりやすいため、検査を行えません。

妊娠中の健康診断にも気をつけよう

生理中だけでなく、妊娠中も健康診断で受けられない項目があります。妊娠がはっきりわかっている場合はもちろんのこと、妊娠の可能性がある場合にも受けられない可能性がありますので、妊娠の可能性がある人は検診の前に検査を受けても良いかどうか、医師に相談しましょう。

妊娠中に受けられない検査は、以下の3つです。

胸部レントゲン・CT検査

検査時に浴びる放射線(X線)が胎児の成長に影響を及ぼす可能性がある

乳がん検診

マンモグラフィー・乳腺エコー・乳房視触診の3種類あるが、いずれも乳房を圧迫する「乳房圧迫」によって子宮が収縮する可能性があり、妊娠に悪影響を及ぼす可能性がある

子宮がん検診

頸がん検診・体がん検診のいずれも直接膣内や子宮内部に器具を挿入する器具の挿入による感染症や、妊娠継続に悪影響を及ぼす可能性がある

胸部レントゲン・CT検査では、撮影に放射線(X線)を使います。このX線は通常の成人の健康に対して被害を及ぼすことはほとんどない量ですが、胎児に対しては安全と言い切れないため、避けておかなくてはなりません

乳がん検診や子宮がん検診は、子宮に対して悪影響がある可能性があり、妊娠中や妊娠の可能性がある場合、妊娠継続に悪影響を及ぼす可能性があるほか、子宮がん検診で器具を挿入することは感染症のリスクが考えられ、母体の感染によって胎児にも重篤な感染症を引き起こす可能性がありますので、検査を受けることはできません。

おわりに:リスク回避や正確な診断のため医師に相談を!

生理中や妊娠中は、受けられない検査項目もあることを紹介しました。生理は当日に始まってしまった場合でも、医師や健康診断の実施機関に相談し、後日に検査が受けられるかなど確認してくださいね。妊娠中は不安なことがあったらすぐに医師に相談しましょう。

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