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花粉症のシーズン到来!どんな対策をとればいいの?
2023年4月5日
花粉症の季節がやってきた!日常生活で取るべき対策は?
花粉症の季節に症状を抑えるために、日々の生活のなかで誰にでも行える対策として以下のようなものがあります。
- 花粉情報に注意し、飛散の多い日の外出や窓の長時間の開放を控える
- 花粉飛散の多い日の外出時には、マスクやメガネを着用して対策をする
- 毛織物など、凹凸が多く花粉が付着しやすい素材の服を着用しない
- 化繊など、表面がつるつるして凹凸が少なく、花粉が付きにくい素材の服を着る
- 帰宅時は、玄関で服や持ち物を手で払ってから入室する
- のどや鼻、皮膚に付いた花粉を洗い流すため手洗い、洗顔、うがいや鼻をかむようにする
- 花粉の飛散が多い日には、布団や洗濯ものの外干しは控えて部屋干しにする
- 窓際を中心に、部屋をこまめに念入りに掃除する
花粉症の季節に、積極的に食べるといいものは?
掃除や着るものの工夫のほかに、日常生活からできる花粉症対策として、普段の食べ物を工夫することもおすすめです。以下に、花粉症の緩和につながる食べ物と、花粉症を悪化させる恐れがある食べ物をそれぞれご紹介します。
花粉症のシーズンに積極的に摂るとよい食べ物
- ヨーグルト(腸内環境を整え、免疫機能を高めてくれる乳酸菌が豊富)
- アジやサバなどの青魚(アレルギー反応を抑制するEPA・DHAを豊富に含む)
- ビタミンA・C・Eを豊富に含む食材(炎症や活性酸素の発生を防ぐ)
- ビタミンAを豊富に含む食品:レバー、うなぎ、緑黄色野菜
- ビタミンCを豊富に含む食品:ブロッコリー、いちご、キウイ
- ビタミンEを豊富に含む食品:うなぎ、アボカド、ナッツ類、かぼちゃ
花粉症の悪化を招く恐れのある食べ物
- 脂身の多い肉類
- 生クリームやバターなど、脂肪分が多い洋菓子・お菓子
- コーヒーや唐辛子などの刺激物
- 適量を超える飲酒
継続して食事内容を見直し、花粉症の症状緩和に役立てましょう。
花粉症のシーズン前から始めるとよい治療法ってどんなもの?
花粉シーズンに入る数カ月前から少量ずつ花粉症の原因物質を摂取し続けることで、花粉症の発症・悪化を防ぐ治療方法を「アレルゲン免疫療法」といいます。
アレルゲン免疫療法には、皮下にアレルゲン治療薬を注射する「皮下免疫療法」とタブレット状のアレルゲン治療薬を舌下に投与する「舌下免疫療法」の2つがありますが、近年主流になってきているのは「舌下免疫療法」です。
舌下免疫療法とは、アレルゲンにゆっくりと時間をかけて体を慣らしていくことで、花粉に対する過度なアレルギー反応を抑えられるようにするものです。本格的な花粉シーズンに入る前に治療を開始し、時間をかけて進めていきます。耳鼻科やアレルギー専門の医師の指示・監督のもとで薬の処方を受ければ自宅で取り組めますが、効果を得るには花粉のシーズンに入る前から治療を始める必要があります。
舌下免疫療法を受けられない人もいる?
以下の項目に1つでも当てはまる場合、舌下免疫療法を受けることはできません。
- 現在、妊娠中または授乳中の女性
- 今後2~3年以内の妊娠を強く希望している女性
- アレルギー症状が、特に口腔内に出る人
- 抜歯などによる口腔手術後すぐ、またはケガや傷、炎症が口腔内にある人
- ステロイドや抗がん剤、ベータ阻害薬など、特定の薬を服用中の人
なお、上記の代表的な事例以外にも舌下免疫療法を受けられないケースはあります。治療を希望する場合は、担当医師への詳細な確認が必要です。
上記のような事情で舌下免疫療法が受けられない場合は、前項までにご紹介した日常生活や食事でできる対策を徹底して、花粉症の症状緩和を目指すことが大切です。体調に合わせて花粉症対策に取り組みましょう。
おわりに:花粉症の緩和には、日ごろの対策と舌下免疫療法が有効です
花粉症は、花粉を付着・吸い込まないようにするための工夫をし、症状を抑える作用のある食事内容に変えることで、ある程度緩和できると考えられています。花粉シーズンに入り、花粉症の症状が気になり始めたら、日常生活のなかに症状を緩和するための対策を取り入れましょう。また、花粉シーズンに入る数カ月前から病院で対策する、舌下免疫療法という方法もあります。ご自身の体調に合わせて、花粉症対策に取り組んでください。