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卵を食べる栄養的メリットと食中毒のリスク
2022年10月12日
卵と栄養
卵の栄養は健康的な食生活に欠かせないもので、タンパク質だけでなく、ビタミンやミネラルも含まれています。卵はまた、素早く簡単に調理することができる優秀な食材です。
卵の栄養は?
卵には、タンパク質やビタミンD、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB12、葉酸、ヨウ素が含まれています。
卵とコレステロール
血液中のコレステロール値が高いと、心臓病のリスクが高くなります。卵にはコレステロールが含まれているため、コレステロール値が気になる人は敬遠しがちです。ただし卵よりも、飽和脂肪のある食べ物のほうが血液中のコレステロール値に大きな影響を与えます。
主治医からコレステロール値に気をつけるように指示されている場合は、食事の飽和脂肪量を減らすことが優先事項になるでしょう。バランスの取れた食事をしている場合は、卵を制限するのは主治医や栄養士から指示されたときだけでかまいません。
卵は1日に一個以上食べてはダメ?
1日に食べる卵の数に明確な制限はありません。卵は健康的でバランスの取れた食品です。よりヘルシーに卵を食べたいならば、塩分や脂肪を加えないで調理するのが一番よいでしょう。例えば、以下のような調理法があります。
- 塩を加えない固ゆで卵、ポーチドエッグ
- 飽和脂肪の多いバターを使わないスクランブルエッグ
必要な栄養をとるために、できるだけ色んな種類の食事をとってください。ただし卵を揚げる場合、脂肪含有量が約50%増えますので過剰摂取に注意しましょう。
安全に卵を食べるには
栄養面でも優れている卵ですが、生卵や半熟卵、火が入っていない卵を食べると、食中毒になる可能性があります。卵には重篤な病気を引き起こすサルモネラ菌が卵に含まれている可能性があるため、乳幼児や高齢者、妊婦、体調の優れない人などには特に注意が必要です。
生(または半生)の卵を食べる場合、低温殺菌された卵を使用すればサルモネラ菌が殺されるので危険性が低くなります。料理をするとき、火を入れないならば低温殺菌卵を使うのが一番安全です。
低温殺菌していない卵を使用する場合、以下に注意してください。
- 卵を安全に保管する
- 卵からほかの食品や道具、作業台への細菌の拡散を避ける
- 卵を適切に調理する
黄身も白身も固ければ、細菌は死滅しています
卵を安全に保管する
卵を安全に保管することで、卵や卵殻の細菌が広がるのを予防します。卵を安全に保管するためには以下を注意してください。
- 冷蔵庫に卵を保管する
- 卵は常に温度が20℃以下の場所で保存する必要があります。家庭のキッチンの中なら冷蔵庫が最適です。
- 卵を他の食品から離して保管する
- 冷蔵庫に卵用トレイがある場合は、トレイを使って清潔を保ちましょう。
- 卵料理は調理後できるだけ早く食べる
<>ddすぐには食べない場合、卵料理はすぐに冷やして、冷蔵庫に保管してください(最大2日間)。冷蔵庫に調理済みの卵を入れる場合も、2〜3日以上放置しないこと。
細菌の蔓延を避ける
卵に付着した細菌は、ほかの食品や手、調理器具、作業台へと非常に広がりやすいことに注意してください。卵の殻だけでなく卵の内部にも細菌が存在することがありますので、取り扱う際には注意が必要です。細菌の拡散は以下の点に注意して防ぎましょう。
- 卵を割る前であっても割った後であっても、ほかの食べ物に密着させない(調理上必要な場合は別)
- 卵がほかの食べ物や作業台、または皿にこぼれないように注意する
- 卵に触れた後は、温水と石鹸で手を洗う
- 卵を使った後は、温水と洗剤を使用して作業台や食器、調理器具をきれいにする
- 汚れや細菌が内部に入り込んでいる可能性があるので、殻が傷ついている卵は使わない
卵の賞味期限
卵の保存可能期間(生まれた日から賞味期限まで)はおよそ28日です。白身と黄身の両方が固まるまで火を入れるか、完全に火が入る料理に使うなど、きちんと調理される場合に限っては、賞味期限が過ぎた後1日か2日経っても食べられます。
白身と黄身の両方が固まるまで卵に火を入れれば、サルモネラ菌などの細菌が死滅します。
おわりに:食中毒に注意してたくさん卵を食べましょう
卵は栄養が豊富ですので積極的に取り入れるのがおすすめです。卵を安全に食べるために気をつけたいのが食中毒です。今回の記事で紹介したポイントを抑えて、食中毒を予防しておいしく卵を味わいましょう。