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妊娠初期の流産について ― お腹が痛くなったら要注意!

2019年4月30日

妊娠初期の流産とは?

妊娠中期に流産が起こることもありますが、妊娠初期に起こることがほとんどです。そしてほとんどの場合、妊娠第1週に起こっています。

妊娠第1週は、胎芽の細胞が臓器を形成するために分裂し始めたり、子宮の側に着床したり、胎盤がママと赤ちゃんの血流をつないだり、ママの免疫システムが赤ちゃんに慣れたりするなど、たくさんのことが起こっています。そして、これら全ての段階で、流産を起こす危険性があります。

さまざまな流産

流産には、次のようなものがあります。

<切迫流産>
妊娠初期に痛みを伴う子宮収縮や性器出血を認めた場合に切迫流産と診断されますが、厳密に言うと、切迫流産は流産ではありません。お腹の赤ちゃんは、まだ子宮の中で生きているからです。

切迫流産が本当の意味での流産に進行することもありますが、安静にすると同時に、子宮収縮抑制剤を用いると、切迫流産を乗り切って正常に妊娠を続けることができることもあります。

<進行流産>
出血が激しく、検査で外子宮口が開いていることがわかったら、流産が進行していると考えられます。

本来、外子宮口が開くのは妊娠期間に体が自然に子宮内容物である組織を排出するためなので、進行流産と診断された場合、それは流産が既に起こりつつあり、残念ながらそれを止めることはできない、ということを意味します。

<稽留(けいりゅう)流産>
稽留(けいりゅう)流産とは、出血が起こらない流産です。子宮内で胎児は死亡しているものの、組織の排出が始まっていない状態のとき、このように呼ばれます。

稽留流産の場合、次の妊婦検診で超音波検査をするまで、流産したことに気づかないかもしれません。検査の結果、稽留流産であるとわかった場合、自然に排出されるのを待つか、手術療法で取り出すかのいずれかが選択できます。

妊娠初期の流産、どんな兆候がある?

流産につながるけいれんは、通常、お腹や腰、骨盤部のあたりに生じることが多く、出血を伴います。それは鈍い痛みで、ひどい生理痛(月経痛)に近いものと思っていただくとイメージが沸きやすいかもしれません。

ただ、その痛みが流産なのか、正常な妊娠の経過によるものなのかを判断するのが難しい場合があります。流産かどうかを判断する最も重要な目安は出血です。着床時期のけいれん痛とは違い、流産時のけいれん痛は、通常、数日間続く出血を伴い、時間とともにひどくなることが多いからです。

どうして流産してしまったの・・・?

流産は運動や性行為、仕事でのストレス、パートナーとのいさかいやひどいつわりによって起こるものではありません。流産してしまう背景には、赤ちゃんの成長に伴う発生学的障害や母体の免疫反応など、さまざまな事情があります。流産の原因がはっきり特定できないこともよくあることです。

ここで重要なのは、流産は母親のせいで起きたわけではない、ということです。ほぼ全ての事例で、母親が原因で流産したり、流産を防ぐために何かできることがあったということはありません。万が一流産したとしても、自分を責めないでください。

このような症状が出たら医師の診察を

流産の症状はひとりひとり異なりますが、よくみられる兆候として以下のようなものがあります。

・腹痛や背中、下腹部の痛み
・3日以上性器出血が続く
・今まであった妊娠期の症状の消滅(吐き気や乳房痛など)

上記のような症状がみられたら、医師の診察を受けましょう。医師は腹痛や出血の有無を尋ね、外子宮口が開いているかどうか(妊娠期は閉じていなくてはいけません)を調べます。そして、胎のうや胎児の心拍を超音波で確認します。これらの検査結果から、医師は流産かどうかの判断を下します。

流産を避けることができる?

ほとんどの流産は避けられません。ただ、できる限り流産をしないようにするために、下記に紹介する健康的な生活を心がけることが大切です。

・健康的な範囲の体重増加を保つ
・葉酸やその他のビタミンBを含む妊婦用ビタミン剤を摂る
・性感染症などの感染症を避け、かかった場合は治療する
・タバコとアルコールをやめる
・医師の許可を得た薬だけを服用する

おわりに:妊娠初期の鈍い腹痛に注意

妊娠初期は体内でさまざまな変化が起きています。もし、気になる腹痛が続いたら、できるだけ早く医師の診察を受けましょう。また、妊娠初期の流産は、赤ちゃんの成長に伴う発生学的障害によることがほとんどのため、避けることが難しいものです。もし流産してしまったとしても自分を責めず、心と体が元気を取り戻すまでゆっくり休んでくださいね。

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