妊娠
「食べすぎる」「全然太れない…」―妊娠中期の食欲トラブル対処法!
2020年11月19日
体重が増えすぎて困っている場合は?
減量、もしくは体重の維持が必要な場合、基本は妊娠してないときと同じく、消費カロリーを増やして摂取カロリーを落とすことが必要です。特に、体重の維持には食事が大きく影響します。
赤ちゃんがいくら栄養を欲しているとしても、妊娠中に2人分食べていたら太りすぎてしまいます。でも、もし太ってしまうとわかっていても食欲が抑えられないようでしたら、以下のことを心がけてみましょう。 栄養になるものを食べ、栄養にならないものは食べない 食欲旺盛なときは、栄養になるものを選んで食べるようにしましょう。緑黄色野菜など、食物繊維が多く含まれたものを食べると便秘が解消されますし、オメガ3脂肪酸が豊富な魚を食べれば赤ちゃんの脳が活性化する効果が期待できます。 もし甘いものを食べたくなったら、チョコレートをほんの少し食べたり、脂肪分や糖分控えめの商品を選んで食べましょう。それだけでも体重増加は抑えられます。 気晴らしをする 食欲に襲われたら、気を紛らわせることができる場所に出かけましょう。散歩や運動、読書をするでもいいですし、友達と電話でおしゃべりするのもおすすめです。
変なものが食べたくなったら?
粘土や洗濯のりなど、変なものが食べたくなったら医師に相談してください。「異食症」と呼ばれる症状で、鉄が欠乏している可能性があります。
体重は増えないほうがいい?
妊娠初期のうちは、多くの妊婦さんが少しの体重でも増やすのにも苦労していますし、逆に体重が減ってしまう妊婦さんもいます。ただ、この時期であれば子宮はとても小さく、必要な栄養量も少ないので、体重が増えなくてもさほど心配する必要はありません。
しかし、妊娠中期に入っても推奨されるレベルまで体重が増えていない場合は注意が必要です。赤ちゃんが大きくなるにつれてより多くのエネルギーや栄養素が必要になるので、体重を徐々に増やしていく必要があります。
妊娠中に体重が増えない状態が続くと、深刻な合併症のリスクを高めるだけでなく、下記のようなトラブルに見舞われる可能性があります(体重増加の目安は、BMIが正常の人であれば10kg前後、すでに肥満体の女性は8kg前後が標準)。
- 早産
- 在胎週数に対して身体が小さいなど、子宮内での成長不足
なかなか体重が増えない…。対処法は?
以下に、適切に体重を増やす方法をご紹介します。
もっとカロリーを摂取する
食べているのに体重が増えない場合、もっと食べる必要があるということになります。体重増加のペースが著しく遅い場合は、食べる量をもっと増やしましょう。
もし食欲がなくなってしまったのであれば、少量でもカロリーが十分含まれた高品質食品をとることに重点を置くといいでしょう。健康的な脂肪の多く含まれている食べ物(アボカドやナッツ)、カロリー量の多い穀物やマメ科植物(全粒小麦パン、全粒穀物シリアル、パスタなど)がおすすめです。サラダなどの低カロリーメニューに加えて、より栄養価の高い食べ物を摂りましょう。
ジャンクフードに頼らない
カロリー不足を解消するため、ドーナツなどの高カロリー食品でカロリーを補いたくなることがあるかもしれませんが、これは控えましょう。糖分や油の多い食べ物は体重を増やしますが、必要な栄養素は得られません。妊娠中の女性には、体重と栄養の両方が必要なのです。
食事を頻繁に摂る
多めの食事を1日3食食べるよりも、少量の食事を1日6食にわけて食べるのがおすすめです。おすすめの食べ物は、グラノーラ、チーズ、ピーナッツ、アーモンドバター、ベーグルなどです。食欲がないなら、栄養たっぷりのスムージーをつくってみるのもいいでしょう。
運動は続ける
運動を日常的に行っている方でも、運動レベルを下げる必要はありません。カロリー消費量が多くなれば、体重増加は難しくなるかもしれませんが、体重が増えないのは運動よりも食事が大きく関係しています。運動しなくなることによるデメリットを考えれば、今行っている程度の運動は続けた方がよいでしょう。
おわりに:健康的に出産するためにも、体重管理にしっかり取り組もう
- 妊娠中期になると、「食欲がありすぎて太ってしまう」という人もいれば、「食べても全然太れない」という人もいる
- 健康的な出産のためには、どちらの状態も改善する必要がある