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妊娠中は水分補給を!~おすすめの飲み物は?カフェインはなぜNG?~

2020年8月24日

妊娠中に水分をとったほうがいいのはなぜ?

そもそも、なぜ妊娠中は水分をたくさんとったほうがいいのでしょうか?

赤ちゃんに栄養素を届ける

まず、水は赤ちゃんに栄養素を届けるのに必要不可欠な存在です。水は栄養素が体細胞に吸収されるのを助け、ビタミン・ミネラル・ホルモンを血液細胞に運ぶ役割を担っています。そして赤ちゃんはこの血液細胞から栄養を得るのです。

尿路感染症を防ぐ

妊娠中は二人分の食事だけでなく、二人分の排泄も行うことになります。これは、体内に取り除かなければならない成分が残っているためです。

水は排泄物を溶解して腎臓から流し去る働きをします。また、水分補給によって尿を薄く保つことができ、体内の機能を循環させるだけでなく尿路感染症も防止できるのです。
逆に膀胱に尿が溜まると、その中で感染症を引き起こすバクテリアが繁殖してしまう恐れがあります。

便秘や痔を予防する

飲み物をきちんととることは便通を助け、排泄物がより速やかに消化経路を通れるようになります。便秘や痔を防ぐためにも多めに水分を摂取しましょう。

疲労感を和らげる

妊娠中は身体中が熱くなりますが、飲み物を十分に摂取すれば発汗時に熱を逃がし、身体の冷却システムを快調に機能させることができます。これにより、妊娠による疲労感を防ぐことができます。

むくみを解消する

水は体内の過剰なナトリウムを取り除く効果もあります。つまり水分補給をすると、むくみを最小限に抑えることができるのです。

水分を十分摂取できているか確認するには?

尿の色が薄かったり無色になったりしていれば、十分な水分量を摂取できていると考えて大丈夫です。

妊娠中の水分補給におすすめの飲み物は?

最良の飲料はやはり水ですが、下記の飲み物でも代替可能です(カロリーには十分注意しましょう)。

・牛乳
・炭酸水
・フルーツジュース、野菜ジュース(糖分や塩分に注意しましょう)
・デカフェ茶

妊娠中のカフェインはなぜNG?

「妊娠中はカフェインを飲んではいけない」というのは有名な話ですが、その理由についてはご存知ですか?

排尿のしすぎで栄養素が流れてしまう

カフェインがNGな理由としては、その利尿作用が挙げられます。
妊婦に欠かせないカルシウムや他の栄養素を、身体に十分に吸収される前に流し去ってしまう恐れがあるのです。

感情が刺激されやすくなる

カフェインの刺激作用によって、妊娠による気分の移り変わりがさらに激しいものになるというデメリットもあります。

流産のリスクが高まる

カフェインが胎盤に入っていくということはわかっていますが、胎盤内に入ってからどの程度の影響をもたらすのかははっきりとわかっていません。ただ、一日2杯(約200mg)であれば問題ないが、多量の摂取(コーヒー5~6杯)は流産のリスクを若干高める)という研究もあります。

カフェインを減らすときの注意点

一日6杯など大量にコーヒーを飲んでいた人がいきなり飲むのをやめると、身体が適応できずに疲弊し、イライラし、頭痛が起きる可能性があります。したがって一日1杯ずつ減らしていき、最終的には一日2杯にまで減らすという方法が望ましいです(完全にカフェイン・フリーを目指すのであれば、継続して減らしていきましょう)。

また、カフェイン摂取量を減らす方法として、ラテをつくるのもおすすめです。カップの半分までコーヒーを入れた後、低・無脂肪乳をたっぷり入れましょう。

おわりに:量や成分を守れば飲み物の幅は広がる

妊娠中でも推奨できる飲み物は水ではありますが、糖分や塩分、摂取量を守れば飲んでOKな飲み物の幅は広がります!「水ばかり飲んでいてもう嫌・・・」という妊婦さんは、ぜひ参考にしてくださいね。

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