妊娠
妊娠糖尿病の検査内容と検査当日や前日の注意点とは?
2020年8月3日
妊娠糖尿病になるとどんなリスクがあるの?
妊娠糖尿病の主な症状は高血糖です。
妊娠中に糖尿病になっていると、血糖値が低い、黄疸がある、出生体重が通常よりも大きいなど、赤ちゃんが何らかの疾患を持って生まれてしまうリスクが高まります。
また、リスクは母親にも及びます。胎児が非常に大きい場合は、出産が困難になり帝王切開が必要になったり、子癇前症(しかんぜんしょう※)を発症するリスクが増加したりします。子癇前症は、未治療のまま放置すると深刻な問題をもたらすことがあります。
※子癇前症:妊娠によって引き起こされる高血圧です。
妊娠糖尿病の検査では、どんなことをするの?
通常、妊婦健診では妊娠初期の頃と妊娠24~28週頃に血糖値の検査が行われます。これは全ての妊婦さんに行われる検査であり、血糖値の上昇が発見された場合には精密検査が行われます。
精密検査では、空腹の状態でブドウ糖が多く含まれた飲料を飲み、その後2時間に渡って血糖値がどのように変化していくか60分おきに血液検査をする「75gブドウ糖負荷試験」が行われます。その結果、空腹時の血糖値が92mg/dl以上、一時間後の血糖値が180mg/dl以上、二時間後の血糖値が153mg/dl以上、のいずれかに該当すると妊娠糖尿病と診断されます。
血糖値は検査前の食事によって数値が変動するため、検査前日の夜9時以降は水やお茶など糖分を含まない飲料以外の飲食は控え、検査当日も朝ご飯は抜いた状態で病院へ行くようにしましょう。妊娠初期の食べつわりなどで空腹を感じると気分が悪くなる場合は、事前に病院に相談しておくと安心です。
おわりに:妊娠糖尿病の早期発見のためにも、妊婦健診は必ず毎回受けよう
赤ちゃんの血糖値の低下や黄疸、そして難産を引き起こす可能性のある「妊娠糖尿病」。
基本的にどの妊婦健診でも検査をしてもらえますので、調子がいいからと妊婦健診を受けないということがないようにしましょう。