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妊娠中の風疹 ― ワクチン接種直後の妊娠は赤ちゃんに影響ある?

2020年1月6日

風疹のワクチン接種後に妊娠発覚。赤ちゃんに影響は?

風疹ワクチンは非常に安全性が高く、妊娠中の接種で胎児に障害がでたという報告は、日本国内だけでなく世界でもほとんどありません。また、風疹ワクチン接種後に妊娠が判明したケースや避妊に失敗したケースでも、これまでにワクチンが原因で先天性風疹症候群が発生したという報告もいまのところありません。

ですが、基本的には風疹ワクチンの接種は妊娠していない時期(月経期間中または直後がより確実)に行い、その後2カ月間は避妊するよう推奨されています。妊娠中の風疹ワクチン接種はなるべく避けるようにしましょう。

妊娠後の検査で風疹の抗体がないことが発覚!対策は?

妊娠の可能性がある女性が妊娠中風疹感染を予防するためには、まず血液検査によって風疹に対する抗体の有無を確認します。

風疹に対する抗体は、「(HI検査で)8倍未満:抗体なし」「(HI検査で)8倍以上:抗体あり」「(HI検査で)32倍以上:十分な抗体あり」と判断され、抗体が「(HI検査で)8倍未満~8倍以上16倍未満」の場合にはワクチン接種がすすめられます。特に、「(HI検査で)8倍未満:抗体なし」の場合は風疹に感染しないよう注意が必要です。

具体的には妊娠20週になるまでは人ごみを避けるようにし、手洗い・うがいなどの感染予防をきちんと行いましょう。また、パートナーも風疹抗体を持っていない場合にはパートナーが職場などで風疹に感染して、家庭内にウイルスを持ち帰る危険性があるので、パートナーにも風疹抗体検査を受けてもらう、又はワクチン接種をしてもらう必要があります。

おわりに:風疹ワクチン接種は妊娠していない時期に行うのが基本!

今回は妊娠に気づかないまま、妊娠直後に風疹ワクチン接種をしてしまったケースについてお伝えしてきました。現在のところ、ワクチンが原因で先天性風疹症候群が発生したという報告はないようですが、妊娠中の接種はできる限り避けることが望ましいです。風疹ワクチン接種はできるだけ妊娠していない可能性の高い、月経期間中やその直後に行うようにしましょう。

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