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女性が原因の不妊症はなぜ起こる?リスク要因の早期発見のコツとは?

2023年5月10日

女性が原因の不妊症のリスク要因とは?

1年間、避妊せずに性行為していたにもかかわらず妊娠しなかった場合に不妊症と判断されることがあります。
女性側に不妊がある場合、以下のような要因があると考えられます。

不妊のリスク要因

女性の不妊症のリスク要因には次のようなものが挙げられます。

① 年齢

卵子の数は生まれた時から決まっており、年齢が上がるごとに数も少なく劣化していくことが分かっています。特に35歳以上では、不妊の発症率が上がり、妊娠が成立したとしても流産する確率も高くなります。

② 月経異常(卵巣機能不全)

女性はエストロゲンとプロゲステロンという二種類の女性ホルモンが卵巣から分泌されることで性周期が引き起こされます。平均的な性周期は28日で、14日目頃に排卵が生じて受精が行われると妊娠する可能性があります。しかし、卵巣機能不全によるホルモンバランスの乱れなどによって排卵が正常に行われなかったり、卵子が未熟なまま排出さると不妊症となる可能性が高くなります。
月経周期が乱れがちな人はホルモンバランスが乱れている可能性があるので注意が必要です。

③ 性感染症

クラミジアを始めとする性感染症は、慢性的な炎症によって卵管を癒着させることがあり、卵子の通過障害の原因となることがあります。また、女性の場合は症状が出にくいため、感染していることに気づかずに放置してしまい、将来的に不妊のリスクとなってしまうことも少なくありません。

④ 骨盤腹膜炎や骨盤内炎症性疾患

骨盤内に炎症が起きる病気になったことがある人は、卵管や卵巣が周辺組織と癒着している可能性があり、不妊の原因になることがあります。

⑤ 子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外にできる病気のことです。卵管や卵巣、腹膜などに子宮内膜ができると、癒着の原因となって不妊症を引き起こすことがあります。

女性が原因の不妊の割合はどれくらいなの?

不妊の原因は女性にあると思われがちですが、実際は男性が原因の不妊24%、女性側の不妊が41%といわれています。また、男性と女性の両方に不妊の原因がある場合も24%あることから、男性側にも少なからず原因があることがわかります。

不妊症の治療は、男性・女性ともに原因にあった方法で進めていった方が妊娠率が上がるので、不妊に悩んでいる場合は、必ず男性も検査を受けた方がいいでしょう。

内閣府ホームページを編集して作成 】

女性の不妊のサインを早期発見するには

女性の不妊リスクには様々なものがありますが、性感染症や子宮内膜症、卵巣機能不全などは自覚症状がないことも多く、放置すると不妊のリスクが益々高まってしまうことにつながります。

早期発見のため、おりものの性状がいつもと違う、月経周期が乱れている、排便や性交時に下腹部に痛みが生じるなどの症状があるときには一度婦人科で検査を受けることをおすすめします。
また、このような症状がなくても、妊娠を希望して問題なく性行為を行っているにも関わらず半年以上妊娠しない場合には、婦人科で相談して適切な検査を受け、問題がある場合には早めに不妊治療を始めるようにしましょう。

おわりに:不妊症の原因に早く気づくためにも、月経やおりものの変化には気をつけよう

女性が原因の不妊症は、子宮内膜症などの病気が要因になっていることがあります。そのような場合は、セルフケアだけでは不妊を解消できません。妊娠を希望していて避妊せずに性行為を続けているのに1年以上妊娠しない場合は、専門の病院を受診して原因を特定してもらいましょう。
また、おりものや月経に異常があるときは、何らかの病気のサインかもしれません。不妊につながる可能性もあるので、早めに病院に相談するようにしてください。

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