妊娠
ダウン症の確率ってどのくらい?年齢が上がると多くなるって本当?
2022年4月6日
子供がダウン症になる確率は年齢によって違うの?
生まれてくる子供に染色体異常が起こる確率は、母体の妊娠時の年齢により異なります。
また、ダウン症の発現率において初産婦or経産婦は関係なく、加齢に伴う原始卵胞の経過年数増加が原因だとされています。
妊婦の年齢:染色体異常の発現率
20歳 | 1667分の1 |
22歳 | 1429分の1 |
26歳 | 1176分の1 |
28歳 | 1053分の1 |
30歳 | 952分の1 |
35歳 | 378分の1 |
38歳 | 175分の1 |
40歳 | 106分の1 |
45歳 | 30分の1 |
48歳 | 14分の1 |
ダウン症の子供と女性の年齢が上がることとの関係は?
一生の間に女性が作り出す卵子は全て、胎児期に形成されており、月に1回卵子が排出されるときに生殖細胞が「減数分裂」を行う仕組みになっています(このときに受精しなかった場合は月に1度体から排出されるようになっています)。
年齢を重ねるにつれて卵子が劣化すると、減数分裂がうまくいかなくなり、分裂異常が発生しやすくなります。これは、受精前の卵胞の老化が原因だと考えられています。
減数分裂がうまくいかなかった卵子は、受精後の染色体の数が45本や47本になることがあります(一般的な人の染色体数は46本)。
このような状態になると大抵の場合、受精卵が育つことが難しく、着床したとしても流産してしまう確率が高くなります。そして、受精卵が成長した場合でも、染色体異常が起き、ダウン症の子供が生まれる原因となると考えられています。
おわりに:ダウン症の発現率について理解を深めよう
ダウン症の子供が生まれる確率は、妊娠時の年齢が上がるとともに高くなります。これは年齢を重ねるとともに原始卵胞が老化し、分裂異常が発生しやすくなるためです。そのため、高齢出産を予定している場合は、事前にダウン症の発現率について理解をしておきましょう。